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「学歴フィルター」を乗り越えて就活する人がやるべき3つのこと

2021/09/10
 
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長年、大手鉄鋼会社及び関連企業、米国鉄鋼会社に勤務。仕事のテーマは、一貫して生産性の向上。生産部門、開発部門、管理部門、経営部門において活動。何事につけても「改革しよう」が、口癖。日本経営士会会員。 趣味:市民レベルのレガッタ、ゴルフ。

「学歴フィルター」を乗り越えて就活する人がやるべき3つのこと

 

「学歴フィルター」を乗り越えるための3つのこと

「大学に求人票が来ていない」
「会社説明会に参加しようとしたら『定員一杯』と言われた」
「インターンシップを申し込み段階で体よく断られた」
などという話を聞きます。これらが「学歴フィルター」といわれる学歴による差別存在の根拠になっています。

連合による「就職差別に関する調査2019によれば、就活生が「学歴フィルター」があると感じた学生の比率は40%とあります。この数字をあなたは、高いと思いますか、低いと思いますか。
もし制度として、「学歴フィルター」があるなら、「差別がある」との回答は100%のはずです。「建前」として「学歴フィルター」を制度化している企業はありません。しかし、企業の採用効率化のために、学歴を利用していると思われる企業が多く存在します。
そもそも企業の採用選考は、資格試験のようにあるレベルを超えたら何人でも合格するものではありません。人気の企業では、採用枠に対して応募希望者が10倍、100倍います。マスコミ系では、数人の採用枠に対して1000人を超える応募希望者があるとの話を聞いたことがあります。こうなると、まるでミュージカルや映画の主演俳優オーデションと同じです。「不合格」が当たり前です。企業側も「落とすための選考」をしているようなものです。いい人材に当たる確率が高くなるフィルターをかけて、採用負荷を下げたいというのが、企業の本音です。これで、いい人材を逃しても残る応募者の絶対数が多いので気にしていないというのが、実情ではないでしょうか。

「落ちて当たり前」の就活で、「学歴フィルター」を失敗の言い訳にしても始まりません。40%の人が「学歴フィルター」を感じながらも就職しているのも事実です。「学歴フィルター」は、乗り越えられない壁ではありません。

「落ちるのが当たり前」の就活戦線を乗り切るには、周到な作戦と体力、気力においてタフでなくてはなりません。「学歴フィルター」を感じやすいポジションからの就活生は、余計に周到な対策を立てる必要があります。対策のポイントは、3つあります。
1.キャリアセンターなど「支援」を最大限に使う
2.エントリーシート(ES)の質を上げる
3.面接は、「福利の法則」を利用する
この記事は、長年企業の採用活動をしてきた経験に、上武大学小杉樹彦氏の著書「就活の鬼十則」を参考にして構成した内容です。(個人的には、この本は実践的で就活本としてオススメだと思います。)


就活の鬼十則 – 学歴フィルターをブチ壊す逆転内定術 –

キャリアセンターなど「支援」を最大限に使う

「学歴フィルター」は、企業が行う応募者を絞り込む手段です。採用選考の目的は、その企業にあった優秀な人材を選ぶことですが、応募希望者全員を選考対象にするのは、物理的に不可能です。私の経験ではありますが、こうした入口を小さくしていても積極的に飛び込んでくる学生に「ノー」とハッキリ言う会社は、あまりないようです。担当者は、SNSなどで「あの会社は、『学歴フィルター』が利いている」などとブラックなイメージが流れることを恐れています。

「貴社に入りたいので、どうしても説明会に参加させて欲しい」
「どうしてもインターンを受け入れて欲しい」
と食い下がってきた学生に対して、担当者は断る理由を見つけられず、
「説明会、インターンは定員一杯ですが、エントリーシートを送りますので応募してください」
そんな返事をした例があります。会社に入りたい気持ちがあれば、チャンスを自分で作り出すこともできます。「学歴フィルター」「インターンの定員」「応募条件」が厳格な法律でもあるかの如く、始めからあきらめている就活生がいるのが残念です。いくらでも、例外があることを知っておくことです。様々な例外、ルートがあることは、先輩や就職支援者から聞くことができます。

チャンスを偶然ではなく、仕組みとして見つけ利用できるのが、各大学のキャリアセンターです。キャリアセンターを利用するメリットは、4つあります。
① 就職状況を理解した担当者と相談できる
② 卒業生の詳細な就職情報が得られる
③ 非公開の求人情報、大学職員の人脈情報が得られる
④ ESの添削、模擬面接を個別に行ってくれる
ところが、㈱学情の調べによれば、2020卒で大学のキャリアセンターを利用したことのある学生は、55%にとどまっています。利用した学生の内、ESの添削27.2%、模擬面接9.6%しか利用されていません。これは、とてももったいないことです。コロナ禍でキャリアセンターに行く機会が減っているようですが、どんな方法でもコンタクトを頻繁にとることをお勧めします。

日本には、東証一部上場企業だけでも2191社(‘21年7月)あります。非上場でも優れた会社で人材を求めている会社は、数え切れません。自分の世界で企業探しをするだけでなく、キャリアセンターを利用することです。実は、同様に企業も人材を求めてキャリアセンターを利用しようとしているのですから。

 

エントリーシート(ES)の質を上げる

「学歴フィルター」の存在を感じた例をネットで見ていると、ESをいくら出しても書面審査が通らないことが例として多く載っています。採用の立場からすると、技術系の採用で専攻学科を指定したことはありますが、大学でフィルターをかけることはありません。

ESが通らず「学歴フィルター」と嘆く前に、ESの内容が十分だったか見直してみることです。ESの質問項目は、大抵オーソドックスなものです。変わったことを要求していません。しかし、
① 質問に答えていない
② 文章がわかりにくい
③ 内容が練れていない
④ 文章が短かい
といったことがないでしょうか。ひどいのは、応募した会社名を間違えている例がありました。応募先のグループ会社で、社名の前半分が同じなので間違えたのでしょう。まるで「落として欲しい」と言っているようなものです。また、他社に応募した文章の使いまわしでしょうか、応募企業の事業展開ではなく、競合他社の事業のことが書かれていた例もありました。

ESでは、明快な文章が求められます。ESは、面接段階に進むに値する人材かどうかを確認するものです。ESによる判定は、ふるい落としが目的ですので、減点法が基本です。能力をアピールすることも需要ですが、まずは適切に記入されているかどうか確認することです。

お勧めは、一度キャリアセンター等を活用して、ESを添削してもらうこと。それも、2回添削してもらうことです。添削では、記述の問題点を指摘されますが、模範解答を教えてくれるわけではありません。添削者は、わかりにくい表現や構成を指摘できても、模範解答は書けません。1回目の添削後、再度訂正版を添削してもらうことで初めていいものになっていきます。ESは、いくらでも手をかけることができます。

いくつかの企業にESを送っても面接まで進まない時、「学歴フィルター」などと考えず、もう一度ESを見直してください。キャリアセンター等で、更に添削や確認をしてください。何か欠けているものが見つかるはずです。



面接は、「福利の法則」を使う

ESを受け取ってもらい面接に進めたら、競争相手と「ガチンコ勝負」です。可能性があるから、面接まで進んだのです。もう「学歴フィルター」など気にしないことです。

面接では「伝わる」話し方が求められます。そのコツが、「福利の法則」です。これは、大学の推薦入試対策として受験支援会社が開発したようですが、採用面接でも威力を発揮します。
(参考:「福利の法則」は伝わる話し方の基本!

「福利の法則」とは、
復唱(F):接官の質問を繰り返す
結論(K):最も言いたいことを先に伝える
理由(R):結論に対する根拠を示す
以上(I):発言を締めくくる
の頭文字FKRIから取ったものです。この手順で質問に答えると時間は30秒で十分です。歯切れのより面接官とのやり取りができるはずです。想定外の質問が来た時でも、復唱することで間が取れ、冷静さを取り戻して回答できます。意表を突く質問では、質問を復唱すると面接官自身が、
「例えば、こんなことありませんでしたか」
と質問の回答例を出してくれることもあります。「福利の法則」を意識して回答できるように心がけることです。

なお、どんな質問であれ質問に対して無言では勝負になりません。回答が思いつかない、知らないことに関する質問なら、正直にそのことを明確に伝えることです。なぜなら、面接の主目的は、回答内容そのものではなく、会話を通して就活生のコミュニケーション能力やポテンシャル、人間性を知ることだからです。

まとめ

「落ちるのが当たり前」の就活戦線。「学歴フィルター」を感じるポジションからの就活生は、より周到な作戦と体力、気力においてタフでなくてはなりません。
対策のポイントは3つ。
1.キャリアセンターなど「支援」を最大限に使う
2.エントリーシート(ES)の質を上げる
3.面接は、「福利の法則」を利用する

参考記事:「失敗」と「挫折」の違いがわかれば、就活での「挫折経験」がうまく伝わる

「学生時代力を入れたこと」=「ガクチカ」で就活生が陥る3つの間違い

採用面接がうまくいくために自己紹介で気をつけたい3つのポイント



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