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「失敗」と「挫折」の違いがわかれば、就活での「挫折経験」がうまく伝わる

2021/10/19
 
挫折経験を問われる就活生
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長年、大手鉄鋼会社及び関連企業、米国鉄鋼会社に勤務。仕事のテーマは、一貫して生産性の向上。生産部門、開発部門、管理部門、経営部門において活動。何事につけても「改革しよう」が、口癖。日本経営士会会員。 趣味:市民レベルのレガッタ、ゴルフ。

「失敗」と「挫折」の違いがわかれば、就活での「挫折経験」がうまく伝わる

 

「挫折経験」を伝えるには、「失敗」と「挫折」の違いから理解せよ

「挫折と失敗は、どう違うのか」

こう尋ねられて、うまく答えられますか。この違いが判らず、就活のESを書き、就活面接に臨むと自分の良さをうまく相手に伝えることが難しくなります。

学生を採用する企業や組織が、「挫折経験」を尋ねるのは、「失敗」や「挫折」そのものの話ではありません。「失敗」や「挫折」に遭遇した時の気持ち、その後の行動、考え方を知りたいのです。「挫折経験」をまとめる3つのステップをご紹介します。
1)「失敗」と「挫折」の違いを理解する
2)自分の経験を「失敗」と「挫折」に分ける
3)自分の経験を「挫折経験」として再構築する
「失敗」と「挫折」の違いが理解できていると、いままで「挫折経験」と思っていたことが、単なる「失敗」だと気付きます。「挫折経験なし」と思っていた人が、「挫折し、それを乗り越えた」エピソードを持っていること気付きます。

長年、就職の面接官をして、多くの「失敗話」の羅列にうんざりした経験をもとに、好印象を持った「挫折経験」のまとめ方を紹介します。

「失敗」と「挫折」の違いを理解する

広辞苑に「失敗」は、やってみたがうまくいかないこと。「挫折」は、計画や事業が途中でくじけること、とあります。これでは、あまり違いがわかりません。ネットでみると、失敗の程度の差とか、「失敗」は客観的で「挫折」は主観的といった解説があります。雰囲気は、判りますが、どうもすっきりしません。多くの就活生が、「失敗経験」と「挫折経験」を混同してしまうことにうなずけます。(どうも、企業側にも混同があるようですが)

私は、イッセー尾形の演出家として知られた故森田雄三氏の言葉が、一番しっくりします。それは、以下の言葉です。

「挫折」とは、「自分の思い込み」が「現実(外部)の評価」に敗れること。

続けて彼は、

「人生の秘訣は、『いつ』『どんなこと』で挫折を知るか」

だと言っていました。いくら失敗しても、自分の目標や生き方を変えなくともよければ、「挫折」ではありません。「生き方」とはいいませんが、失敗してこれまでの「目標」や「やり方」の変更を余儀なくされることが「挫折」です。

例えば、ダメかもしれないと思いながら受けた大学入試で、不合格になったとします。「失敗」ではありますが、「挫折」というほどではありません。それは、事前に想定していたからです。ところが、滑り止めとして受けた大学に不合格となると違います。「自分は、この大学に合格する」と思い込んでいたのが、「現実の評価に敗れた」のです。自分の実力を見誤った、勉強法が正しかったのか、目標とする大学進学そのものが間違っていたのか、根本的な疑問が涌いてきます。これが、「挫折」です。

「挫折経験」を尋ねられた理系の就活生が、
「自分は、何度も卒論の実験で失敗し『挫折』したのですが、粘り強く頑張り、ついには成功した」
なんて話をよくします。実験を就活面接や大学受験、部活に置き換えても同じです。「粘り強く頑張った」ことは認めますが、「挫折経験」の話には、なっていません。「挫折」したはずなのに、その後も目標は同じ。やり方も同じなら、成功に至るまでの失敗続きのプロセスを語ったただけです。「挫折」というからには、失敗した後に「目標」や「やり方」に関する疑問があったはずです。そこが、面接官の聞きたいところです。「人生の秘訣は、『いつ』『どんなこと』で挫折を知るか」という森田氏の言葉通りのことを面接官は、知りたいのです。

失敗か挫折かのイラスト

Is this a failure?

自分の経験を「失敗」と「挫折」に分ける

自分の学生時代、あるいはこれまでの人生の中で起きた、出来事を振り返ってください。部活、受験、恋愛、バイト、実験等々での「失敗」と思われることを集めます。その中で、「挫折」と思わることを分けます。分け方は、先ほどの述べた

失敗の後、「目標」「やり方」を変更したかという点を振り返ることです。

例えば、運動部に所属して、大会で優勝できなかったとします。その後、今までのやり方で更に練習量を増やしたのであれば、単なる「失敗」です。もし、部活をやめたり(「目標」の変更)、コーチや練習法を変えた(「やり方」の変更)のであれば、それは「挫折」だったのです。

自分には、「挫折経験なんてない」という人がいます。失敗の大小は別として、「挫折」に相当する経験は、大抵見つかります。


イッセー尾形のナマ本(巻弐)サラリーマン編(小学館文庫)

自分の経験を「挫折経験」として再構築する

自分の経験の中で、「挫折」と思われるものについて、詳細を振り返ります。
① 自分は、失敗する前、どう考えていたか
② 失敗をどう知らされたか
③ 失敗をどう理解したか
④ その時、どんな気待ちだったか
⑤「挫折」後、どんな行動をしたか
⑥ その行動の結果は、どうだったか
こんな順で整理してみてください。挫折の結果が、「あきらめ」でも構いません。失敗し「あきらめ」の気持ちにどうしてなったかが、冷静に自己分析できていれば、立派な「挫折経験」です。就活生の多くが、「挫折」を乗り越えた話をしなければならないと勘違いしています。その結果が、「成功に至る失敗プロセスの説明」です。立派な話であればあるほど、面接官は、どこか「うさん臭く」感じます。

参考記事:就活面接で「成功体験」を聞かれて、面接官の心を動かす3つの回答ポイント


まとめ

「挫折」とは、「自分の思い込み」が「現実の評価」に敗れることです。これまでの自分のやり方を続ければ、目標や夢がかなえれると思っていたことが、他者から不可能であると突きつけられ、味わう気持ちです。「挫折経験」を問われた時、失敗した後、「やり方」や「目標」についてどう考え、どう変えたかを説明できれば、採用側に自分のことをうまく伝えることができます。

参考記事:「リーダーシップ」と「マネジメント」の違いを理解して就活面接の自己PRをすると効果的
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就活口コミサイト「就活会議」の利用価値は、あるけど注意して

おまけ:予防線を引いておくと「挫折」しないけど、面白くない人生になる!

最後に蛇足です。「挫折」しない方法があります。何事に対しても、「ダメだろう」「失敗するだろう」と予防線を引いてから行動することです。宝くじを買うのに、「どうせ当たらない」と決めてかかるようなものです。失敗しても「挫折」に至らないで済みます。やろうとしていることに、初めから自分の思い込みがありませんので、「挫折」しようがありません。ただし、成功してもどこか喜べず、面白くない人生になるかもしれません。



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