「改革志向」とは
「なりたい姿」に向かって根本的に変えようという志が、「改革志向」
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改革志向とは、どんなこと?
「改革志向」という言葉は、辞書に記載されるような確立した言葉ではありません。「改革」と「志向」とを組み合わせた言葉です。「改革志向」を理解するには、「改革」を理解する必要があります。
私は、「改革」とは、「なりたい姿」に向かって現状を変えていくチェンジと考えています。現状からスタートして、変えていく「改善」=ストレッチと異なり、「やり方」を変えることです。改善で満足せず、常に改革しようとすることを「改革志向」だと思います。
Wikipediaによれば、「改革」や「改善」について、以下のようにあります。
改革:「ある対象を改め、変化させること。革命と異なり、現時点での基本的な体制を保ちつつ、内部に変化を作ること」
改善:「誤りや欠陥、ミスを是正し、より良い状態にする事、行為」
改革も改善も「変化させること」ことと説明されています。改革と改善の差は、変化の大きさの違いと解釈できます。しかし、これだけでは、改革と改善の違いを十分説明できていません。私は、対象を変化させる「やり方」の差、「目標設定」の考え方の差であると考えます。
「改革」とは、「なりたい姿」に向かって、現状の「やり方」を変化させること
だと思っています。
「改革」と「改善」の違い
「改革」と「改善」の違いは、「やり方」を変えるかどうか
かつて、蒸気機関車でも、時速200Kmを実現することは可能と考えられていました。(戦前の「あじあ号」は、最高速度130Kmで走行)しかし、蒸気機関車をどんなに「改善」しても、煙を出さない蒸気機関車は出来ません。低燃費で走ることは、難しそうです。将来、低燃費で高速走行するには、電車の方が可能性を持っています。だから、電車に変える「改革」が行われました。「やり方」を変えるのが「改革」です。
蒸気機関車に改良を加えて高速化することも、電車への「改革」後に時速300Kmを実現することも「改善」です。「改革」は、あくまでも「やり方」の変更のことだと考えています。

Reform and improvement
「改革」と「改善」は、目標のたて方が違う
改革と改善の違いは、目標の高さではなく、目標のたて方の差でもあります。
「時速130Kmが実現しているから、目標は時速200Km」
とするのが、改善目標。
「東京から大阪まで3時間で行くために、目標は時速200Km」
これが、改革目標です。つまり、「なりたい姿」から目標をたてるのが、「改革」です。
ものすごく高い目標をたてて、実現するには従来の「やり方」では不可能。だから、「やり方」を変える「改革」が必要という例もあります。ものすごく高い目標も、一種の「なりたい姿」です。
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