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採用面接官をして見える、就活でうまくいかない人の3つの特徴

2021/09/18
 
就活でうまくいかない人のイラスト
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長年、大手鉄鋼会社及び関連企業、米国鉄鋼会社に勤務。仕事のテーマは、一貫して生産性の向上。生産部門、開発部門、管理部門、経営部門において活動。何事につけても「改革しよう」が、口癖。日本経営士会会員。 趣味:市民レベルのレガッタ、ゴルフ。

採用面接官をして見える、就活でうまくいかない人の3つの特徴

 

採用面接官をして見える、就活でうまくいかない人の3つの特徴

学卒の就活生で、書類審査で落ちる。面接で不合格が続くなど、就活でうまくいかない人は、「どうやってもダメか」と言う心理になります。長年採用を担当してみて、就活でうまくいかない人には、特徴があることが分かりました。それは、以下の3つです。
1.応募書類が、まともに書けていない
2.採用面接で自己紹介がうまくできない
3.採用面接で自分に何が出来そうかをPRできない
ここ数年は、コロナ禍で厳しい就職戦線が予想されます。数年前のような就職氷河期が再現しています。私が経験した就職氷河期に180人の応募者から20人に内定を出した例をご紹介します。この中に、就活がうまくいかない人の特徴がよく出ています。


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就活でうまくいなない人にありがちな、応募書類不備

面接は、会場や時間の都合で、100人以内にしなくてはなりません。書類審査を実施しました。どう応募者を絞るか心配したのですが、容易にできました。ダメな記載例を紹介します。

1.記載事項に記入漏れが多い人
「真面目にやれ!」と言いたくなります。
2.質問と回答がずれている人
例えば、志望動機を質問しているのに、自己PRのような内容。枠を大幅に超えて文章を並べたシート。
3.明らかに誤った記入
応募会社とライバル会社を混同した記述。応募会社と似た名前の系列会社のこと記述している。「少しは、当社を調べておけ!」と言いたい。

買手市場というのに、こんな雑な回答が、50件ほどありました。書類審査ではねられる典型的な、就活がうまくいかない人の例です。あっと言う間に、応募者は、130人以下になりました。

募集学科や専門性が募集内容に合っていない

応募にあたっては、理系では、「化学、物理、機械系などの学科」、文系では、「経済、法律系などの学科」と指定しました。残念ながら、募集した学科でなければ、落とすことにしました。ただし、応募書類に「募集外の農学部ですが、研究で使っている手法は、物理や化学で貴社の募集している学科と同様」などと記載している方は、面接に進んでもらいました。「自分の専攻学科に募集がない」と嘆く、就活がうまくいかない人のヒントになる例です。専攻学科で絞り、面接へ進む100人が決まりました。

採用面接で自己紹介がうまくできない

面接は、1次2次と行いました。1次面接で半分の50人にします。これも、それほど苦労しませんでした。主に自己紹介がうまくできるか、つまり初対面の人とコミュニケーションが取れるできるかで、判定できました。初対面で、自分を題材として会話ができるかです。就活でうまくいかない人は、自己紹介において、いきなり自己PRをしてしまう、支離滅裂な受け答えになるなど、自己紹介で、コミュニケーション能力の不足を露呈しています。1次面接での応募者に対する評価は、面接官で差がなく、あっさりと半分にしました。参考:採用面接では、コミュニケーション能力を示すこと」

採用面接で自分に何が出来そうかをPRできない

学卒新人に期待するのは、ロジカルシンキング(論理的思考)ができるかどうかです。「主張と根拠に筋道が通っている」「バイアスがない」「物事を適切に分解できる」「因果関係を正しく把握できる」ような能力です。ロジカルシンキングができる人は、自分で道を切り開けます。仕事を覚え、専門性を高めることが速い人です。そんな人は、この点をアピールすることです。

就活でうまくいかない人は、自分はロジカルシンキングができないことを自覚していないようです。話や意見に一貫性がない人。自分には、専門性があると思い込み、それをPRするのですが、「単に専門用語を知っているだけの人」「有名ゼミに所属しているだけの人」と判断されてしまいます。

むしろ、「ロジカルな思考は不得意だ」と自分を分析している人の方が、好感を持てます。(実は、そう考えられる人は、十分ロジカルに自分を見ています。)できること、できないことを明確にし、できないことは「入社後に、身に付けます」と言える人かどうかです。自分に何か出来そうかPRし、相手にそう思ってもらえるかです。

採用する側は、「入社後にどんな人材に成長するか」を知ろうとしています。物事を理解するのが速い人、行動が早い人、教えてあげたくなる人であれば、成長が期待できます。

2次面接で、50人から20人に絞り内定を出す難しさがありました。「即戦力になる」「教えてあげれば何とかなる」との判断で内定者を決めましたが、なかなか30人以下にはなりません。全面接官と人事部とで議論し、それぞれ意見を述べますが、最後は「一緒に働きたい人」であるどうかです。就活でうまくいかない人は、「自分が、優秀かどうかで判断されている」と勘違いしています。採用する側になって、「自分と働きたいと思ってもらえるか」と言う視点で分析してみることを勧めます。

就活は、仕事と応募者とのマッチング活動

企業の採用試験は、応募者の優劣を競うものではありません。企業と応募者とのマッチング活動です。もし、就活に失敗があるとすれば、双方が相手を理解しないで合否判定がなされることです。これは、企業にも就活者にも不幸です。就活でうまくいかない人は、自信を無くしたり、企業への信頼を失ったりし易いものですが、気にする必要はありません。本来、就活は仕事と応募者とのマッチング活動です。ところが、企業ブランドとのマッチング活動になってしまっている人がいます。就活でうまくいかない人は、就活が仕事と自分とのマッチング活動と考え、狙う企業を見直す、自分を分析し直すことをお勧めします。
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まとめ:採用側は、「一緒に働きたい人」を求めている

就活でうまくいかない人には、1)応募書類が、まともに書けていない 2)面接で自己紹介がうまくできない 3)自分に何が出来そうかPRできないの等の特徴があります。これらを克服し、企業に「一緒に働きたい人」と思わせるかどうかです。採用側の気持ちになって、自分を分析してみることです。



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