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講演会やセミナーの「質疑応答」で、上手な質問をする4つのポイント

 
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長年、大手鉄鋼会社及び関連企業、米国鉄鋼会社に勤務。仕事のテーマは、一貫して生産性の向上。生産部門、開発部門、管理部門、経営部門において活動。何事につけても「改革しよう」が、口癖。日本経営士会会員。 趣味:市民レベルのレガッタ、ゴルフ。

講演会やセミナーの「質疑応答」で、上手な質問をする4つのポイント

 

講演会やセミナーの「質疑応答」で、上手な質問をする4つのポイント

「講演後の全く質問が出ない質疑応答の時間」
「ネットで調べればすぐわかることを訊く質問者」
「講演内容と全く関係のない質問を延々とする」
講演後の質疑応答の時間、こんな状況になったことがありませんか。せっかくの講演会やセミナーにおいて、講演後の質疑応答がうまくいかず、講演者のみならず聴講者まで不快な思いをしてしまうことがあります。一方、聴講者の多くが疑問に思うようなことがズバッと質問として発せられ、これに対して講演者が見事な回答がもらえたら、講演会全体が誰にとっても有益に感じることができます。質疑応答の充実度が、講演会やセミナーで講演した人、参加した人の満足度に大きく影響することもあります。
講演する人にとって、質疑応答で何も質問が出ないのは寂しいものです。「自分の話を理解してもらえただろうか?」「話がつまらなかったのではないか?」などと疑心暗鬼な気持ちになることもあります。
講演会の主催者が気を使って、あらかじめ質問者(サクラ)を準備したり、司会者が質問したりすることもよくありますが、講演者はどうもスッキリしない気持ちで終わることになります。また、事前にサクラに指名された人も、用意した質問が気になって肝心の講演内容をうわの空で聞いていたり、準備した質問の答えを講演者が語りだして焦ってしまう羽目になることもあります。
講演会やセミナーでの質疑応答で、上手な質問をする4つのポイントがあります。
1)聴講者は、講演中に質問事項をメモする
2)具体的な質問をする
3)その場にいる人にとってプラスになる質問を優先する
4)質問は簡潔にする
これらは、講演者として、あるいは聴講者として私が実践して、効果を感じていることです。講演者、聴講者が、互いに満足する講演会やセミナーとするためには、双方がちょっとした工夫をすることがポイントです。質疑応答は、講演者と聴講者が共同作業で、講演会やセミナーを充実させ場と心得ることです。

 

聴講者は、講演中に質問事項をメモする

講演後、質疑応答の時間になって司会者から
「何か質問がありましたら、どうぞ」
と言われても、聴講者に何の準備もなければ、すぐに質問はできません。「何か質問をしなければ」と思い、あわてて講演内容を思い出していては、どんどん時間が過ぎてしまいます。これは、講演後の質疑応答の時間でシーンとなってしまうパターンです。
逆に事前に準備してきた質問なのか、その時の講演内容とは関係のない質問をする人がいます。(主催者から頼まれた質問者かもしれません。)あるいは、他の人の質問を聞いて、急に疑問が湧いて質問したら、前の人の同じ内容を質問していたといったことも起きます。
講演後の質疑応答の時間に質問するには、準備が必要です。その準備とは、講演の途中で講演者の話す内容と自分の理解とを比較しながら話を聴くことです。これは、質疑応答の時間に質問をするためというより、講演内容を自分の中で理解するためでもあります。
ポイントは、講演中にメモをとることです。その場で、疑問を感じたらそれをメモすることです。かつての学校の授業にように先生の書く板書や言葉をそのままノートに書き写すのではありません。例えば、私は、
「どうして?」
「ほんと?」
「なぜ?」
「証拠は?」
などとメモしています。セミナーでは、テキストが配布されていることが多く、これにメモします。講演中に疑問の答えがわれば、これを消したり修正したりします。メモの中で、強く引っかかるようなら、その言葉を丸で囲んで強調しておきます。これが質疑応答時における質問のベースになります。その時浮かんだ疑問をメモしながら講演を聴くと、たとえ質問の機会がなくても内容の理解や自分の意見形成に役に立ちます。あるいは、講演後さらに理解を深めようとするときの「検索キーワード」になります。

具体的な質問をする

ある人材育成に関するセミナーで
「これからの教育についてどう考えておられますか?」
と質問した人がいました。このような抽象的な質問では、講師は抽象的な回答しかできません。このような質問に答えようとしたら、講師は同じ内容をもう一度話す必要があるかも知れません。むしろ、
「従業員が7人の当社で、リスキリング補助の制度を使って、IT技術を再教育したいのですが、指導された経験と注意点を教えてください」
といった具体性のある質問をお勧めします。具体的な方が、講師は答え易いものです。また具体例を挙げられると、聴講者の中には似たような状況にある人もいて、大いに参考になるのではないでしょうか。
抽象的な質問、一般論的質問に対しては、回答として講演者に持論を述べさせるだけです。ところが、具体的な質問は、講師側も新しい気付きを得ることがり、質問者と講演者双方にメリットをもたらすことがあります。

その場にいる人にとってプラスになる質問を優先する

講演後の質疑応答には、時間的な制約があります。メモしたこと全てを質問することは、不可能です。そこで、質問の優先順をつけることになります。
質問は、「一番、訊ねたいことから訊ねる」というのが基本です。ただし、多くの人が集まった講演会やセミナーでは、「その場にいる人にとってプラスになる質問」を優先させることです。
例えば、個人的な関心や興味に基づいた質問は、その場にいる多くの人にとって無意味な質問となりがちです。特に講演会やセミナーなど、「何かを学びたい」との気持ちで集まった場では、質問が講演内容と対応しているものから取り上げるべきです。
ある会社のIR(Investor Relations)セミナーで、企業が株主や投資家向けに経営状態や財務状況、業績の実績、今後の見通しなどを説明されていました。その質疑応答で、ある株主から
「結局今年の配当金は、いくらにするのですか?」
との質問があり、会場全体が一気に活気づいたことがあります。出席していた株主や投資家はそこに関心があったのです。会社の回答は、
「収益の見通しが不明で配当額を決めかねている」
ということでした。この会社が、市場動向や自社の様々な事業について、回りくどい説明をしていた事情が一気に分かりました。この「配当金をいくらにするのですが?」という質問は、会社からのどんな説明より、経営状況と株主の気持ちをうまく表現していたように感じました。

質問は簡潔にする

質問を簡潔にすることは、絶対条件です。質問は、1回に付き1件です。何件もの質問をして、講演者から
「2番目の質問は、何でしたっけ?」
などと言われないように。
また、長々と質問ではなく、自分(自社)のことや体験を説明する人がいます。他の人に、「あの人は、何を質問するつもりなのか?」と言った気持ちにさせてしまいます。
意見なのか、質問なのか、まず宣言してから発言することをお勧めします。
「これは、私の感想なのですが・・・」
「これは、質問ですが・・・」
といった具合です。人によっては、丁寧に講演者に謝辞を述べてから質問に入るケースも見受けられます。
「この度は、有意義なお話を伺うことができまして・・・」
といった具合です。謝辞は、講演会の終了時で十分です。私は、講演者に対する本当の謝辞は、内容を理解し実践の姿勢を伝えることでなないかと思っています。
「話を聞いて、自分もこれからやってみます!」
などと言われるのが、講師をやったとき一番嬉しい言葉です。

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まとめ

講演会やセミナーでの質疑応答で、上手な質問をする4つのポイントがあります。
1)聴講者は、講演中に質問事項をメモする
2)具体的な質問をする
3)その場にいる人にとってプラスになる質問を優先する
4)質問は簡潔にする
質疑応答は、講演者と聴講者が共同作業で、講演会やセミナーを充実させ場と心得ることが大切です。

参考記事:面談や会話を通して、部下を育成するためにする質問のコツ

リーダーの「良い質問」が、部下を成長させ、チーム力を上げる

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長年、大手鉄鋼会社及び関連企業、米国鉄鋼会社に勤務。仕事のテーマは、一貫して生産性の向上。生産部門、開発部門、管理部門、経営部門において活動。何事につけても「改革しよう」が、口癖。日本経営士会会員。 趣味:市民レベルのレガッタ、ゴルフ。
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