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リーダーの「良い質問」が、部下を成長させ、チーム力を上げる

 
質問する野球コーチのイラスト
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長年、大手鉄鋼会社及び関連企業、米国鉄鋼会社に勤務。仕事のテーマは、一貫して生産性の向上。生産部門、開発部門、管理部門、経営部門において活動。何事につけても「改革しよう」が、口癖。日本経営士会会員。 趣味:市民レベルのレガッタ、ゴルフ。

リーダーの「良い質問」が、部下を成長させ、チーム力を上げる

 

リーダーの「良い質問」とは、

「最近、調子はどう?」
「このシステムの使い方教えて?」
「私にできることは何か教えて?」
質問は、様々な場面で様々な形で発せられます。「調子はどう?」は、質問というより挨拶です。これは、会話のきっかけをつくる役目です。「使い方を教えて?」は、疑問です。正しい回答を期待します。「私にできることを教えて?」は、相手の気づきを期待した質問です。「コーチング」と言われる指導法で、よく使われる質問です。(参考記事:「コーチングとは」一般社団法人コーチ連盟)ふだん使っている質問は様々ありますが、いくつかの種類に分けることができます。まとめると以下のようになります。
1)コーチング的質問:「これについてどう思う?」
2)挨拶:会話のきっかけ「調子はどう?」
3)疑問、クイズ:知らないことを訊く。相手の知識を試す。
4)命令質問、尋問、詰問:相手の答えを強制する「これ今日中にやってくれますね?」
リーダーが、部下に発する質問は、チームや個々のメンバーに大きな影響を与えます。良い影響もあれば、悪い影響もあります。良い影響を与える質問を「良い質問」と定義できます。

リーダーが「良い質問」をすることで、部下の考えるスイッチが入り、気づき、成長します。意図的にコーチング的質問だけが、「良い質問」ではありません。挨拶的質問は人間関係を良くします。単純な疑問として「これ何?」と質問しても、受けた側が改めて「これ」の正体を考え直すこともあります。質問は、し方や相手の受取り方で、価値が変わってくるものです。「相手を追い詰める」質問からは、命令の遂行以外に得られるものはないようです。リーダーが部下にする「良い質問」とは、以下のようなものと考えます。
1)課題解決策などのアイデアを生む
2)部下と理念・ビジョンを共有し行動を促す
3)人間関係を改善し、チーム力を高める
「良い質問」は、このような効果をもち、部下を成長させチーム力を向上させます。この記事では、リーダーがする「良い質問」の例を紹介します。

 

良い質問は、課題解決策などのアイデアを生む

良い質問は、部下に「気づき」を与えます。質問により気に留めていなかったことを再認識したり、課題を見つけたりする効果があります。時には、質問したリーダー自身が、何かを発見することもあります。
問題の解決策が見つからない時
「もし、なんでもできるとしたらどうする?」
こんな質問が効果を上げます。課題の解決策が見つからないのは、無意識のうちに自分の思考を制約していることが多いものです。部下の立場であれば、会社のルールや習慣、資金制約など動かしがたいものと認識してしまいがちです。

「『こんな○○な会社があったら嫌だ!』『こんな△△なモノがあったらいいな!』と思うことは何ですか?」
と私は、TV番組の「笑点の大喜利」をヒントに質問をしたブレストの経験があります。ブレストの目的は、社内でのAI活用のアイデア集めでした。皆AIというと難しい制御のことばかり考えて、アイデアがでません。そこで、「こんなの嫌だ」「こんなのいいな」を質問しました。すると驚くほど多くの「こんなの嫌だ」「こんなのいいな」が、出できます。ブレスト後、これらのアイデアを実現できるか検討しました。その時は、
「なんでも使えるとしたら実現する?」
との質問からスタートです。すると、「できない」と思っていたことが、意外なほど今すぐできる会社のルール改定、PCのソフト改善、簡単な設備導入などのアイデアがでてきました。結局、AIでなければ実現しないことは、1割もありませんでしたが、質問の仕方一つで、課題や解決策のアイデアがでることを実感しました。

リーダーが指示するとき、
「こうしたいけど、どう思う?」
と一つ質問を挟むことで、部下は考えます。部下は、そこに自分のアイデアを出そうとすることもあります。ただし、質問が脅迫的になったり、クイズになったりしない注意が必要です。あくまでも部下を信頼して、いいアイデアなら受け入れる前提です。こんな質問を指示に付けることで、チーム内に「工夫をする」風土が生まれることが期待できます。

良い質問は、部下と理念・ビジョンを共有し行動を促す

マネジメントの教科書には、よく「チーム内で、理念やビジョンを共有することが大切である」と強調されています。では、どうやって共有するかと言えば、「継続的な部下への説明」「普段の会話等のコミュニケーションの充実」ということで片づけてられていることが多いようです。元から部下の意識が高く改革志向の強いチームなら、リーダーが理念やビジョンを説明するだけで、チームに浸透するでしょう。しかし、大半のそうでない職場では、「笛吹けども踊らず」といった状況が生まれます。そこで、必要なのがリーダーの「良い質問」です。

業務に追われたり、課題が克服でいたりする部下に対して、
「大切なことは、何だと思う?」
といった質問をして、考えるきっかけを与えます。同様に
「そもそも何の為に仕事をしているの?」
「うまくやれたらどうなるの?」
と少し視線を上げた質問を投げかけると部下は自分の仕事の位置づけを考えます。壁に張った会社の理念やビジョンが、自分の業務とどう関係しているかを考えるきっかけを与えます。


革新的な会社の質問力

良い質問は、人間関係を改善し、チーム力を高める

新しいチーム員に対して
「プロ野球で好きなチームがありますか?」
と質問すれば、なにがしかの答えが返ってきます。そして、会話が生まれ人間関係が構築されていきます。チーム員が、リーダーとの共通点を見つけたり、互いに共感できることを見つけたりすると相互の距離が縮まります。チーム内で互いに共通点、共感が意識でき、信頼を築くことがチームワークの形成です。
もし、チームに対して不満や愚痴をいう部下がいたとします。こんな部下に対してリーダーが
「君ならどうする?」
と質問してみてください。そんな部下は、不満があっても具体的に「どうしたい」「どうして欲しい」といった思考が停止しています。そんな部下に、質問を発することで考えさせるのです。こうすることで、問題が他人ごとから自分のことに変わります。その結果、部下が「自分にできることは何だろう?」と思ってくれれば、中断していた思考が動きだします。その結果として、チーム力が向上します。

まとめ

リーダーの「良い質問」は、チームの「良い影響」を与える質問と定義できます。「良い質問」は、
1)課題解決策などのアイデアを生む
2)部下と理念・ビジョンを共有し行動を促す
3)人間関係を改善し、チーム力を高める
などの効果があり、部下を成長させチーム力を向上させます。

参考記事:「アイデアの出ないリーダーは、存在価値がない!」アイデアを出すにはどうするか?

リーダーの傾聴力とは、部下に「共感」して「気持ち」をスッキリさせる力

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長年、大手鉄鋼会社及び関連企業、米国鉄鋼会社に勤務。仕事のテーマは、一貫して生産性の向上。生産部門、開発部門、管理部門、経営部門において活動。何事につけても「改革しよう」が、口癖。日本経営士会会員。 趣味:市民レベルのレガッタ、ゴルフ。
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