「学び」が続かない3つの理由と「重要でも緊急性がない」ことを後回しにしがちなとの同じ

「学び」が続かない3つの理由と「重要でも緊急性がない」ことを後回しにしがちなとの同じ
「学び」が続かない3つの理由
「英会話を習い始めたが、3か月で挫折」
「ダイエットを決意して食事制限を始めたが、いつの間に元に戻ってしまう」
英会話、ダイエットなど、始めた「学び」が継続せず、挫折してしまうことがあります。同じ「学び」でも、就職・転職などで仕事を覚える必要がある場合、どうしても学ばなければならず、「続けられない」なんて言っていられません。どんなに嫌でも、気が乗らなくてもやるしかありません。(離職する気なら別ですが。)ところが、英会話やダイエット、教養のための読書などは、「人生を豊かにする」、「将来のために」といった「学び」です。これらの「学び」は、今すぐに取り組まねばならないことでは、ありません。将来のための「学び」とは、重要性と緊急度という2軸で考えると、「重要であるが、緊急性がない」という象限になります。これは、時間管理マトリックスと呼ばれています。
最近、職場では、「リスキング」とよばれる「学び」を推奨しています。リスキリングとは、既存のスキルや知識を新しい分野や技術に適応させるために、再教育や再訓練を行うことです。配置転換に伴う業務教育のような緊急性がなく、自主性に任せるような形のリスキリングは、「重要性が高く、緊急性の低い」ということで、「学び」が継続しにくいものです。
「学び」が継続しない理由として、以下の3つを挙げることができます。
1)目標が曖昧
2)飽きてしまう
3)頑張り過ぎる
これらは、「学び」に限らず、職場や日常生活でも「重要であるが、緊急性がない」ことに対して取り組みが遅れたり、継続しなかったりといったことの理由でもあります。
これら継続しない理由を克服することで、「学び」が達成されることが期待できます。
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目標が曖昧
初めは「英会話を話せるようになりたい」「ダイエットで10kg痩せたい」と思っていても、日々の忙しさや進捗の実感がないと、モチベーションが低下しがちです。これは、目標が曖昧なことに原因があります。
「何を」「いつまでに」「どうなる」と具体的に目標を決め、時々それを見直すことが大切です。
「重要であるが、緊急性がない」という取り組みの遅れや継続性に問題を起しやすい事に対して、具体的な目標を設定することで「緊急性」を作りだすことができます。」例えば、
「健康的な体になるために、1年後までに、10Kg痩せる」
と目標を立てることができます。必要なら、更に緊急性を高めるために、3か月後、6か月後の目標を立てることも有りです。目標までのスケジュールを細分化することで、実行し易くなります。いわゆるマイルストーンを決めるということです。マイルストーンを決めると、その直前だけ頑張るということになりますが、それでも継続性が保つことにはなります。
目標についてまとめると
1)「TOEICで600点を取る」「半年で5kg減量する」といった具合に、目標を具体化する、
2)ノートやスマホの壁紙に目標を記載し目標を視覚化する、
3)学習の記録、体重の変化など、進捗を記録する
ことで達成感を得ることができます。
飽きてしまう
学習やトレーニングは繰り返しが多く単調になると、途中で飽きてしまいがちです。特に、成果がすぐに現れず停滞していると、モチベーションが低下することになります。
「飽きる」「面倒に感じる」といったモチベーション低下による「学び」の中断を防ぐには、「習慣化」ということが重要です。毎日の歯磨きのように、「好き・嫌い」ではなく、「それをやらないと気持ちがスッキリしない」といったレベルで習慣化できれば、「学び」にも成果がでます。例えば、毎朝15分の英語を聞いてから出勤する、風呂上り10分間体操をするといった無理のない習慣化した「学び」をし、長く続け成果を上げている方がおられます。
習慣化をもっと強くするのが、「楽しさ」です。例えば、好きな趣味、ギャンブルは、やること自体が楽しく、苦も無く「継続」します。楽しいことをしていると、脳内にドーパミンが分泌され快感となるだけでなく、脳は更なる快感を求めて「楽しいこと」をやろうとします。「学び」によって、「知識が増える」、「出来ないことが出来るようになる」といった「楽しさ」もありますが、積極的に「楽しめる」学習やトレーニング方法を工夫することが大切です。例えば、英会話なら映画や音楽を活用する、ダイエットなら新しいレシピやスポーツを試すといったことです。そのうちに、学んでいること自体のレベルが上がると、その達成感が「楽しさ」を作りだすようになります。
また、「自分へのご褒美」として、小さな楽しみを取り入れるという方法で、継続性を保つという方法もあります。ただし、この方法は、ご褒美そのものが目的化してしまう恐れがあり、注意が必要です。「健康な体をつくるため」にスポーツジムに通っている」友人は、トレーニングの後のビールをご褒美としていますが、最近は
「ビールがうまく飲めるためにトレーニングをしているようなものだ」
と自虐的に言っています。
頑張り過ぎる
最初から完璧を求めて、無理なプログラムを作ると負担が大きくなり、疲れてしまいます。始めは、モチベーションも高く頑張れますが、身心とも疲れてしまうということになります。
自分の「意志」とは、案外弱いものだと思うべきです。一時の興奮で、身の丈に合わない高い目標を掲げ、頑張ろうとしてはダメです。重要なのは、無理のない目標と計画を立てるということです。短時間で負荷が少なく「物足りない」と感じる位から始めるのが、継続のコツです。また、あらかじめ適度に休息を取り入れた計画にしておくことも重要です。
「頑張り過ぎる」「やる気がなくなる」といったことに対して、「仲間をつくる」ことが重要です。たとえ一人でも「学び」の仲間がいることで、ペースが極端に速くなってり、遅くなったりすることが防げます。また、同じ「学び」の仲間と接すること自体が「楽しみ」ということがおきます。
まとめ
「学び」が継続しない理由として、以下の3つを挙げることができます。
1)目標が曖昧
2)飽きてしまう
3)頑張り過ぎる
これらは、「学び」に限らず、職場や日常生活でも「重要であるが、緊急性がない」ことに対して取り組みが遅れたり、継続しなかったりといったことの理由でもあります。
これら継続しない理由を克服することで、「学び」が達成されることが期待できます。
参考記事:朝、「やる気が出ない人」に贈る「やる気スイッチ」を入れる3つの方法
「めんどくさく」て「やりたくない仕事」を片付ける「やる気スイッチ」の入れ方