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新任リーダーが直面する、「やっかいな人」のタイプと対処法

 
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長年、大手鉄鋼会社及び関連企業、米国鉄鋼会社に勤務。仕事のテーマは、一貫して生産性の向上。生産部門、開発部門、管理部門、経営部門において活動。何事につけても「改革しよう」が、口癖。日本経営士会会員。 趣味:市民レベルのレガッタ、ゴルフ。

新任リーダーが直面する、「やっかいな人」のタイプと対処法

 

新任リーダーが直面する、「やっかいな人」の3つのタイプ

4月は、日本の企業や役所における人事異動の時期です。そんな中、新しくチームリーダー(上司)になった人も多いのではないでしょうか。
チーム内から昇格した新任リーダーなら、比較的スムーズにチーム運営ができ、目標に向かっての仕事に集中できます。ところが、他の部署や組織から異動してきた新任チームリーダーは、これまでのチーム事情がわからい、チーム員からの信頼がないといったことがあり、チーム運営を軌道に乗せるには困難が伴います。
組織におけるチームリーダーの大きな役目の1つが、チーム運営です。チーム運営とは、チームとして成果を上げるために、目標を与え、チーム員に仕事を割り当て、チームの良好なコミュニケーションをつくり、チーム員が力を発揮する状況にするといったことでしょうか。
新任のチームリーダーが、思うようなチーム運営をするにあたり、立ちはだかるのが「やっかいな人」の存在です。例えば、
「新課長は、ご存じないでしょうが、こういうやり方になっています」
などと社内規程にないやり方を「慣習」として通そうとする人。
「チームの飲み代は、従来からリーダーに出して頂いていましたが・・・」
と脅迫的に要求をしてくる人達です。
新任リーダーが、自分の目指すチーム運営を妨げる「やっかいな人」には、3つのタイプの人がいます。
1)新任リーダーに「教えてあげる」というタイプ
2)前任リーダーに取り入れられなかったやり方を新任者に託すタイプ
3)新任リーダーに対する先入観が強いタイプ
これら、「やっかいな人」は、保守的な考えを持つ人が多いようです。新任リーダーのもとで「チームとしてどんな成果を出すか」よりも、「チームの秩序を守る」ことを優先する考え方をする人です。
様々なタイプの「やっかいな人」がいる中、新任リーダーは、「チームとして成果を上げる運営をすること」をチーム員に理解させ、いかに早く信頼を得ることが出来るかが、チーム運営の鍵となります。

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新任リーダーにこれまでのやり方を「教えてあげる」というタイプ

新任リーダーに近づき、
「チームのことはなんでもお聞きください」
などと言いながら、このチームがこれまで行ってきたやり方を新任リーダーに「教えてあげる」というパターンです。新任リーダーは、チームのやり方を知らないので、このタイプの人のアドバイスに従って行動しがちです。もし、新任リーダーが従来と異なったやり方をしようとすると
「リーダーは、ご存じないので、申し上げますが・・・」
といったことを言ってくるのが、このタイプの人です。そのやり方がルールに従い、かつ合理的ならばいいのですが、単に慣習としてやっていたことを押し付けようとすることが、「やっかいさ」の原因です。
その裏には、このタイプの人がもつ「変えること」に対する抵抗があります。あるいは、その人にとって何か既得権のようなものがあるかも知れせん。新任リーダーから、
「いつから、そのやり方をしているのですか?」
「なぜ、そのやり方になったのですか?」
と問うてみることをお勧めします。その答えを聞けば、リーダーは、やり方を強引に変えてもいいのか、あえて変える必要がないか判断できるはずです。ただし、感情的なもつれにならないような気遣いは、必要かもしれません。

前任リーダーが採用しなかったやり方を新任者に託すタイプ

新任リーダーに対して、
「前任者は、こうだったけど、こうすべきです」
とやり方を「指導」するパターンです。ベテランで、それなりの意見を持っている人に多いのが、このタイプの人です。前任者に自分の意見を採用されなかったことを新任リーダーに託して実現しようというタイプの人です。
前任リーダーに聞くと、その人の意見を採用しなかった理由に納得することが多いかも知れません。リーダーが変ったことを機に、自分の意見を通そうとする「やっかいな人」の扱いについて前任者に聞けば、たぶん
「その人意見は、『はい、はい』と聞いたふりして、無視すればいい」
などとアドバイスをもらうことになるでしょう。このタイプの人は、強い使命感をもって、新任リーダーに自分のやりたいことをアドバイスするのですが、多く場合「自分を中心とした視野の狭い意見」です。
勿論、アドバイスされた内容に納得したら、アドバイスに従えばいいのですが、大抵の場合「参考意見」に留まることになります。

新任リーダーに対する先入観が強いタイプ

他部署や他組織から新任でやってくるリーダーに対して、その経歴から強い先入観をもって接してくるタイプの人です。
例えば、新任リーダーが、「若手の超エリート」と言われる人である場合では、チーム員によっては、「別世界の人」として接することがあります。
「どうせ2、3年でキャリアアップしていくのだろう」
という前提で仕事をしようとする人です。うわべだけリーダーに従って、裏では自分達流のやり方をしていることもあります。
また、他部署で問題を起して「左遷されてきた人」として接するチーム員は、新任チームリーダーの指示を始めから信用していないかも知れません。
リーダーに対する先入観の強いタイプがいるチームでは、新任リーダーの持つ知識や経験、人柄などを早めに知ってもらい、信頼を得ることが重要です。目標の共有、リーダーを含めたチームの一体感作りをまず行うことです。

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まとめ

新任リーダーが、目指すチーム運営を妨げる「やっかいな人」には、3つのタイプの人がいます。
1)新任リーダーに「教えてあげる」というタイプ
2)前任リーダーに取り入れられなかったやり方を新任者に託すタイプ
3)新任リーダーに対する先入観が強いタイプ
これら、「やっかいな人」は、保守的な考えを持ち、「チームとしてどんな成果を出すか」よりも、「チームの秩序を守る」ことを優先する考え方をする人達が多い。
リーダーにとって、チーム目標の共有化、チーム員の信頼を得ることが、その運営を軌道に乗せるための鍵となります。

参考記事:「ルールを守らない社員」が、ルールを守らない大きな3つの理由

企業幹部の「思い」で決まるサラリーマンの人事異動の現実

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長年、大手鉄鋼会社及び関連企業、米国鉄鋼会社に勤務。仕事のテーマは、一貫して生産性の向上。生産部門、開発部門、管理部門、経営部門において活動。何事につけても「改革しよう」が、口癖。日本経営士会会員。 趣味:市民レベルのレガッタ、ゴルフ。
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