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職場にいる「話しかけたくなる人」「避けたくなる人」の特徴

2023/12/05
 
同僚に相談する人のイラスト
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長年、大手鉄鋼会社及び関連企業、米国鉄鋼会社に勤務。仕事のテーマは、一貫して生産性の向上。生産部門、開発部門、管理部門、経営部門において活動。何事につけても「改革しよう」が、口癖。日本経営士会会員。 趣味:市民レベルのレガッタ、ゴルフ。

職場にいる「話しかけたくなる人」「避けたくなる人」の特徴

 

「話しかけたくなる人」の特徴

「いつでも声をかけてくれ!社長室のドアは、いつでも開いている。」
「困ったら私(課長)に相談してくれ!」
そう言われても、簡単に社長室に入ることなどできません。若手にとっては、課長の席でさえも途方もなく遠く感じます。業務上の報告であっても、良い話ならまだしも、悪い話をする時は話しかけづらいものです。
私が若手のころ、職場にとんでもなく気さくなAさんがいました。よく役員や上司を捕まえて、
「彼(私のこと)が、常務と話したがっていますよ。いい話ではなさそうですので、怒らないで聞いてやってくだい!」
そんな言い方で、勝手に私を上司に繋いでしまい、しかたなく常務と会話をすることがよくありました。
このAさん、当時40代でしたが、万年平社員を決め込んでいるのか、(周りがそう思っていただけですが)誰に対しても全く物おじすることなく、会社の幹部、女子社員、社外の人に話しかけるのが得意。そのせいか、周囲の人もAさんによく話しかけます。気難しい部長も、Aさんには、
「最近、あの生意気な奴(私のことらしい)は、どうしている?」
なんて声をかけていたようです。
あなたの周囲には、Aさんのような「話しかけたくなる人」はいませんか?
「話しかけたくなる人」の周りには、人が集まってきます。情報が集まります。人が繋がります。そして、なにより楽しい気分になります。
「話しかけたくなる人」には、特徴があります。
1)穏やかで笑顔の多い人
2)自分から「話しかけてくる人」
3)話を聞いてくれる人
4)自分を「ありのまま」に出せる人
これらに気を付けることで、「話しかけたくなる人」に変わることができます。管理職や役員、社長であったとしても、「話しかけにくい人」でいると、大きなハンデを背負うことになります。「話しかけにくい」独裁的な社長が、経営を誤ることはよくあることです。
会社経営が失敗してから
「暴走する社長には、話しかけにくかった」
との証言が、よく出てくるものです。とのような立場であれ、少しでも「話しかけたくなる人」に近づくことは、自分自身のみならず職場全体に良い影響を及ぼすことが期待できます。


なぜか話しかけたくなる人、ならない人

穏やかで笑顔の多い人は、話しかけやすい

話しかけようとしたとき、不機嫌そうな顔でいる人には、声を掛けづらいものです。穏やかな人、笑顔が多い人には、つまらない質問でも優しく教えてくれそうな気がして、話し掛けやすいものです。
すぐに「無理」「出来ない」「ダメ」などと否定的な言葉を発する人には、誰しも近づきたくないものです。
笑顔が大事、無表情なのは困ります。
先日、ある内科の診療所に行った時のことです。担当の医者が無表情で困惑しました。患者は不安で一杯なのに、パソコンの画面を見ながら検査結果を淡々と説明するだけ。それでも、
「何か、質問はありますか?」
とは言ってくれたので、少々質問をしたのですが、変わらず無表情で患者の顔をみることなく回答。「医者もサービス業なのに」と思わずにいられませんでした。検査を受けて、「大きな異常はない」と診断されたのに、なにかスッキリしない受診でした。

 

自分から「話しかけてくる人」には、話しかけたくなる

自分から「話しかけてくる人」に対して、よほど悪い印象が残っていない限り、次はこちらから「話しかけたくなる」ものです。ある種の「返報性」が働いていますが、なにより前に「話をして楽しかった」ことが残っていれば、次は話しかけたくなります。
会社の管理職などリーダーの人達には、
「話しかけて欲しければ、話しかけなさい」
と声を大にして言います。冒頭の例のように
「社長室のドアは開けてある!」
「いつでも相談に来い!」
と言っているだけでは、話しかけてくる部下はいないと思うべきです。普段から部下に対して声を掛け、会話に慣れていなければ、話しかけてくる部下などいません。
一方で部下が、
「こんな話をしていいものか?」
「忙しそうにしている上司に時間がとってもらえるのか?」
と必要以上に気を遣って話しかけるのを躊躇する必要はありません。大抵の上司は、声を掛けられるのを待っています。些細な報告でも、聞きたがっているものです。
冒頭に挙げたAさんは、話しかけることに抵抗がなく、初めて会う人にも
「どこの生まれ?」「どこに住んでいるの?」「何をしているの?」
と周りで聞いていると、少々恥ずかしくなるほどの質問をします。そして、少しでも自分との共通点を見つけると次の質問が出るといった調子です。彼は、質問されると一言で返すことはありません。
「名古屋の生まれですか。やはり、中日ファンですか?」
と言った具合です。質問されて、回答を一言で済ませず、もう一言付け加えると会話が弾みます。そして、次に会った時は、話し掛けたくなります。

話を聞いてくれる人には、話したくなる

自分の話を聞いてくれる人には、また話したくなります。人は、「自分の話を聞いてくれる人」が大好きです。
誰しも人間関係の中で、「自分のことを認めて欲しい、わかって欲しい」と思っています。「話を聞いてくれる」とは、心の解放、癒し、安心、自尊心の満足を得るものです。
「自分のことをわかってくれた」と思えれば、「この人と話すと楽しい」「次も話したい」という気持ちになります。
話を聞いているとき、適切な相槌が入るとより真剣に聞いてくれているとの思いになります。例えば、
1)キーワードのオウム返し
2)「すごい!」「やったね!」「面白しろそう!」などと冒頭に「感動」を表す
3)ポイントでうなずく
などのアクションが、より効果的です。

自分を「ありのまま」に出せる人には、話しかけやすい

自分を飾ったり、萎縮したりせず、「ありのまま」で接してくれる人は、心地いいものです。
ざっくばらんに自分のことを話たり、率直に話す人には、話しかけやすいものです。ただし、この手の人と合わない人もいますので、注意がいるかも知れません。大阪の人が、
「あんた給料、いくらもろてんの?」
「そのカバン、なんぼ?」
こう気楽に質問してきて、引いてしまうのが、東京の方の普通の感覚かもしれません。無理せず、
「そんなこと、恥ずかしくて言えません」
と素直に言えば、
「そうか、安月給なんや」
といった風に会話が続きます。嫌なら、自分を無理にさらけ出す必要もありません。「嫌な気持ち」「回答の困る気持ち」を率直に話すことが、会話を続ける秘訣です。
また、
「自分は、あなた(あなた達)とは、違うの」
そんな風に感じる言葉使い、雰囲気をもつ人には、話しかけたくないものです。人は、「共感」できることを求めています。はじめから、「あなたの価値観も生き方も違う」と言葉や表情で示されては、共感など持ちようがありません。ただし、それがその人にとって「ありのまま」であれば、別の世界に「共感」する人がいるかも知れませんが。

まとめ

「話しかけたくなる人」の周りには、良好なコミュニケーションが生まれ、情報が集まります。そして、なにより楽しい気分になれます。
「話しかけたくなる人」には、特徴があります。
1)穏やかで笑顔の多い人
2)自分から「話しかけてくる人」
3)話を聞いてくれる人
4)自分を「ありのまま」に出せる人
これらに気を付けることで、「話しかけたくなる人」に変わることができます。

参考記事:ライバルを一瞬にして葬り去る「レッテル貼り」の怖さと有効活用術

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長年、大手鉄鋼会社及び関連企業、米国鉄鋼会社に勤務。仕事のテーマは、一貫して生産性の向上。生産部門、開発部門、管理部門、経営部門において活動。何事につけても「改革しよう」が、口癖。日本経営士会会員。 趣味:市民レベルのレガッタ、ゴルフ。
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