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労働生産性の低さが、日本の諸問題の根源(日本の生産性1)

2021/03/30
 
人通りの少ない商店街
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長年、大手鉄鋼会社及び関連企業、米国鉄鋼会社に勤務。仕事のテーマは、一貫して生産性の向上。生産部門、開発部門、管理部門、経営部門において活動。何事につけても「改革しよう」が、口癖。日本経営士会会員。 趣味:市民レベルのレガッタ、ゴルフ。

労働生産性の低さが、日本の諸問題の根源

 

労働生産性の低さが、日本の諸問題の根源

メディアは、毎日様々な日本の問題を報道しています。最近は、新型コロナウイルスの感染対策と経済対策のバランス、個人や企業への経済的補償問題ばかりです。日本には、基本的な問題として低迷する経済問題、財政赤字、貧困、女性の社会進出の遅れ、高齢者福祉、教育問題等々があります。これらの問題は、コロナ禍で報道される頻度が下がっても、問題そのものはまったく変わっていません。経済の低迷など日本の基本的問題がコロナ禍の問題、特に経済的補償問題を複雑で重いものにしています。もし、十分に個人の懐に金があり、政府に金があり、企業に金があれば、ここまでバタバタせずに済んでいるのではないでしょうか。

日本が抱える多くの問題を思うと憂鬱な気分になります。しかし、その数多くの問題の根源を探っていくと、個人収入が少ない、企業収益が少ない、従い税収が少なく、諸政策が十分にできないことに行き着きます。

「やるべきことはわかっている、でも金がない。」

これが、政府や企業、個人の大方の意見ではないでしょうか。では、なぜ収入が少ないのか。その答えの1つが、日本の「労働生産性が低い」ことにあると考えます。

日本の労働生産性の実態

今、日本の労働生産性は、2018年の統計でOECD加盟36か国中18位です。(図1)問題は、額そのものがこの20年間ほとんど伸びておらず、世界での順位を下げ続けていることです。一方で、日本は、不十分ながら年金、医療保険制制度など社会福祉、教育、インフラなどを整備してきましたが、これを維持する為に必要な金がどんどん増え続けています。この30年間、歳出は2倍近くに増えたのに、消費税を導入したにも関わらず税収は全く増えず60兆円ほどです。企業を含め、国民が稼げないのです。労働人口が減少する状況で、この国の福祉、インフラ、生活を維持するには、労働生産性を上げて個人や企業の収入を増やすしかありません。

 

生産性世界ランク2018年

world-productivity-ranking-2019

「理想」と「現実」の違いばかりを指摘するヘボコーチ。これって、日本のマスコミと同じ?

私事を書きますが、ゴルフの練習場での出来事です。いつものように、豪快に曲がるスライスボール打っていると傍の素人のヘボコーチ(大抵、友人ですが)が、「ヘッドの返しが遅れている」「肩が回っていない」「体重移動ができていない」「グリップが悪い」などと、ありがたいアドバイスをしてきます。そりゃ、雑誌に載っている松山秀樹の写真と比べられたら、外見もゴルフスウイングも「違い」だらけです。

「だったら、どうすればいいの!」

そう言っても、素人コーチは更に、あれこれ「間違い」を指摘してくれて、

「そこを直せばいい」

とだけ言います。自分が正しくない打ち方をしていることは、想像できますが、実際にどうしていいか、わかりません。とにかく、指摘された多くのことを自分なりに修正しようとするのですが、そう簡単に治るはずもありません。かくして、長年スライスボールと付き合う羽目になっていました。そのうちに、ヘボコーチが言い出した言葉です。

「あなたの持ち球はスライス。曲がりを予想して、左に向かって打て!」

私の間違ったスイングから打ち出されるスライスボールが、個性にされていました。

そんな時、私を見たレッスンプロが、声を掛けてきました。

「クラブを、腰までの高さで止める気持ちで、バックスイングしてはどうですか。あなたの思っているトップと実際はずいぶん差があります」

「それだけで、よくなりますか」

「それだけです。いろいろ言ってもできないでしょうから」

プロから、スマホで撮った自分のスイング動画を見せられました。

「こんなにも大振りしていたのか」

見せられた動画を見て愕然としました。(もう少し、かっこよく振っていると思っていました)

「たくさんのことをやろうとしてもできません。ただ、バックスイングが大きくなりすぎることだけ気を付けてください。あとは、すべてうまく行きます」

確かに、いいアドバイスでした。それが、きっかけで、ゴルフを初めて以来、何十年も付き合っているスライス病から解放される手ごたえを感じています。

私のゴルフ体験を書きましたが、言いたかったのは日本の問題を素人コーチがアドバイスするがごとく、マスコミや評論家が理想と現実の差ばかりを論じていることです。最高のコーチとは、

1)最も重要なポイントを指摘できる、

2)データを使って説明できる、(プロの見せた動画)

3)どうすればいいかアドバイスできる、

人のことです。マスコミでは、連日いやというほど、理想の姿と現実社会の差を報道しています。それらは、すべて事実でしょう。しかし、それは、私のゴルフスイングと松山秀樹とを比較して評論しているようなもので、問題の解決策にはなっていません。重要なポイントを見つけ、データを示し、1点に注目してどうすべきかをアドバイスすることが、名コーチです。私のスライスボールをヘボコーチが「個性」と言ったことと、日本の欠点がいつの間にか、「日本らしさ」として扱われるところに共通点を感じます。どうも、日本には、私のゴルフ仲間のような、マスコミの声が多過ぎるようです。

まとめ:日本の労働生産性の低さが、諸問題の根源

今後、日本の諸問題の根源を「労働生産性の低さ」にあるとして、話を展開していきたいと思います。現実の問題は、複雑に絡み合い、どこが始まりかは、分かりません。たぶん、問題がつながり輪のようになっているのでしょう。どこか、一か所を改善できれば、良い連鎖が始まります。その一か所が「労働生産性向上」だと見ます。今後、このブログの記事は、当分「労働生産性」ばかりです。私もヘボコーチの一人として、労働生産性からみた「ぼやき」を綴っていきます。

参考記事:企業規模が大きくなると労働生産性が上がるのか

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長年、大手鉄鋼会社及び関連企業、米国鉄鋼会社に勤務。仕事のテーマは、一貫して生産性の向上。生産部門、開発部門、管理部門、経営部門において活動。何事につけても「改革しよう」が、口癖。日本経営士会会員。 趣味:市民レベルのレガッタ、ゴルフ。
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