うちの会社にも「いるいる」、自己中心的で攻撃的な「扱いづらい上司」のトリセツ
うちの会社にも「いるいる」、自己中心的で攻撃的な「扱いづらい上司」のトリセツ
うちの会社にも「いるいる」、「扱いづらい上司」
・こちらの話の途中で割って入ってくる。
・説明を終える前に「それは違う」と否定する。
・頼んでもいないのに、やたらとアドバイスしたがる。
・少し指摘しただけで、過敏に反応して攻撃してくる。
・自分の自慢話は長いのに、他人の自慢は嫌う。
あなたの職場に、こんな上司はいませんか。こうした自己中心的で攻撃的な特徴を持つ上司は、どこの会社や組織にいるものです。こんな「扱いづらい上司」は、周囲にとって負担が大きい存在ですが、組織の中では一定の役割を果たしています。むしろ、こうした特徴があるからこそ、出世できたのかも知れません。皮肉ではありますが、組織の構造や評価制度が、扱いづらい上司を生み出し、育ててきたともいえます。
そんな「扱いづらい上司」には、メリットとデメリットがあります。 例えば、会議などで主導権を持ち、決定が速まります。半面、判断が独断的で部下にストレスを与えます。そんな上司の言葉は、受け取り方によっては、パワハラとなります。
一方、対応する部下にも「扱いづらい上司」のトリセツがあります。逃げ回るだけでなく、上司の自己中心的で攻撃的な面を利用して、プロジェクトなどを進めることができます。
この記事では、自己中心的で攻撃的な「扱いづらい上司」のメリットとデメリットを述べ、そのトリセツをご紹介します。
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「扱いづらい上司」のメリットとデメリット
扱いづらい上司は、周囲にとっては厄介な存在ですが、自己中心的で攻撃的な特徴は本人にとってメリットがあります。その一方で、長期的には大きなデメリットを抱えています。以下に、「扱いづらい上司」の特徴を踏まえながら、メリットとデメリットをご紹介します。
扱いづらい上司のメリット
扱いづらい上司は、他人の話を遮ることで、会議や議論の主導権を握りがちです。自分の意見を強く押し出すため、周囲が押されてしまい、結果として場を支配してしまう構図です。こんな上司の元では、プロジェクトなどにおいて判断が速まります。
また、相手の言葉をすぐに否定しがちなことで、自分の立場を守ることになります。否定は防御の一種であり、相手の意見を取り込む前に、自分の優位性を確保することができます。
また、求められていないアドバイスをしがちな特性は、相手のためというより、自己アピールの手段になっています。「自分は知識がある」「自分は経験が豊富だ」という印象を周囲に与えようという心理が背景にあります。
批判に敏感であることは、危険察知能力として働くことがあります。自分に不利な状況を早く察知し、反撃することで、立場を守ることができます。ただし、会社や組織としての最適化ではなく、個人としての最適化になる恐れがあります。
自慢をすることは、自己評価を高める効果があります。自分の成功を語ることで、周囲に「この人は有能だ」という印象を与えます。扱いづらい上司は、短期的には強い存在感を発揮し、組織内で影響力を持つことになります。
これら、強い態度や即断的な判断は、リーダーシップがあるように見えます。そんな理由から、こんなタイプの人が、昇進や役職に就き、「扱いづらい上司」となってしまうのかも知れません。
扱いづらい上司のデメリット
自己中心的で攻撃的な「扱いづらい上司」は、判断が速く仕事が進みます。ただし、その判断が「全体最適」といった「正しさ」を持っているかどうかは、別問題です。周囲が、意見を言いづらい状況では、独善的になってしまう恐れがあります。
人間関係では、扱いづらい上司は、部下が摩耗しやすいという大きな問題を抱えています。話を遮る、否定する、攻撃するという態度が、周囲にストレスを与えます。その結果、部下や同僚が距離を置き、次第に協力を得られなくなるかも知れません。その上、部下からの信頼を得にくいという問題も起きます。
自慢や攻撃的な反応は、「この人には安心して話せない」という印象を与えます。部下が相談しなくなり、情報が上司に届かなくなることがあります。特に上司の威厳を損ねるような報告をしなくなるという重大な問題を生む可能性があります。
また、部下からすれば、成長の機会を失いやすいという問題があります。否定が早く、批判を受け入れられないため、改善点を学ぶことができません。
チームとして見ると扱いづらい上司には、孤立しやすいという問題があります。他人の自慢を嫌い、不要なアドバイスをすることが続けば、部下との協調的な関係は築けません。結果、周囲が離れていき、孤立した状態で仕事をすることになります。
自己中心的で攻撃的な扱いづらい上司は、短期的には強さを発揮しても、継続的な信頼や協力を得られにくく、組織内での評価が次第に下がっていくものです。
デメリットを避けるだけでなく、メリットとなる特徴を「どう使うか」こそが、部下にとっての本当の鍵になります。ここからは、扱いづらい上司との摩擦を減らす対処法と、その特徴を積極的に活用する方法を、それぞれご紹介します。
扱いづらい上司との付き合い方(トリセツ)
上司の自己中心的、攻撃的な面を修正してもらうことは、ここでは期待にとどめます。それより、扱いづらい上司との付き合い方、摩擦を避ける方法、積極的に活用するといったトリセツをご紹介します。自己中心的で攻撃的な「扱いづらい上司」と接することは、部下にとって大きな負担です。しかし、適切な方法を知っていれば、摩擦を減らし、上手に付き合うことができます。
摩擦を減らす対処法
まず扱いづらい上司と接するときは、感情的な反応を避けることが重要です。話をする時は、結論から先に伝えることが効果的です。扱いづらい上司は話を遮りやすいため、要点を先に提示することで、主導権を奪われないようにします。反論ではなく、事実ベースで返すことも重要です。否定に対して感情で返すと衝突するため、数字や具体例を使って淡々と説明します。
相手の承認欲求を軽く満たすことも効果的です。「そこは確かにすごいですね」と一言添えるだけで、攻撃性が下がることがあります。批判を直接言わないことも重要です。「改善点」ではなく「選択肢の提示」に変えることで、相手の防衛反応を抑えることができます。自慢やマウンティングに乗らないことも大切です。比較の土俵に入ると攻撃が強まるため、競争構造を作らないようにします。心理的な距離を保つことも重要です。必要以上に深い関係を作らず、関わる範囲を限定することで、ストレスを減らすことができます。
「扱いづらい上司」を積極的に活用する方法
扱いづらい上司は、短期的な強さや自己主張の強さを持っています。この特徴をうまく利用すれば、組織やプロジェクトで役立つことがあります。即断即決が必要な場面で任せることが効果的です。
ここで重要なポイントは、進めたい提案が部下のアイデアであっても、あたかも上司の発案であるかのように進めることです。あるいは、部下の提案でも、それがあちこちで否定され、この「扱いづらい上司」だけが、その価値を認めたといった言い方をすることです。
私の経験ですが、かつて自分の上司が、この手の「扱いづらい上司」だったことがあります。役員会などに提案を持ち込むと、決まってその上司が難癖をつけます。そこで、その上司に必ず会議前に事前説明をすることにしました。説明すると必ず否定的なことを言われますが、辛抱強く説明をしておきます。
ところが、驚いたことに役員会では、この上司が、
「皆さんは、実情をご存じないでしょうが、○○の状況であり、この提案が最良です」
なんて、ぬけぬけと言いだしました。気が付くと、この上司は、いつも強力な応援団長になってくれていました。
また、外部との交渉では、その気になってもらえれば、前面に立って奮闘してもらえます。強気な姿勢が、交渉の場では、結構有利に働くことがあります。ここでも、上司が「自分の功績になる」構造を作ることがポイントです。
部下として、「美味しいところを持っていかれた」「自分は評価されない」などと心配する必要はありません。誰が、本当にアイデアを出したか、仕事をしたかは、周囲でもおのずと分かるものです。むしろ、「扱いづらい上司」を使っている部下のあなたが評価されます。
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まとめ
「扱いづらい上司」は、自己中心性、防衛性、承認欲求の強さを特徴として持っています。判断の速さや押しの強さがメリットですが、周囲にストレスを与え、孤立しやすい問題を抱えています。
そんな上司をもったならば、「距離を置く」ことも必要ですが、むしろ積極的に活用することが、部下の評価を高めます。
参考記事:「上司が嫌だ」と思う理由は、部下自身の立ち位置によって異なる

