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「声が小さい人」は、学校や職場で損をする? その理由と対策は?

 
声の大きな上司のイラスト
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長年、大手鉄鋼会社及び関連企業、米国鉄鋼会社に勤務。仕事のテーマは、一貫して生産性の向上。生産部門、開発部門、管理部門、経営部門において活動。何事につけても「改革しよう」が、口癖。日本経営士会会員。 趣味:市民レベルのレガッタ、ゴルフ。

「声が小さい人」は、学校や職場で損をする? その理由と対策は?

 

「声が小さい人」は、学校や職場で損をする?

「蚊の鳴くような声で話すな!」
「声が小さくて、何を言っているかわからない」
上司が、部下に対してこんな言葉を発する場面に遭遇したことはありませんか。今は、こんな言葉を強く繰り返して使えば、パワハラと言われかねません。そんな言葉を発する上司は、声が大きい故に出世したのだと信じているのかも知れません。
私の経験するところでは、「声が大きい人」が出世する傾向にあるように思えます。また、採用面接官をした経験では、応募者の中で「声が小さい人」より、「声が大きい人」の方が高い評価を受ける傾向がありました。もっとも、いくら声が大きくても、「言語明瞭意味不明」な応募は、ダメですが。
小中学校の先生に伺うと「いじめ」を受ける子は、どちらかというと「声が小さい子」が多いとのこと。
これら、声の大きさと「出世」「面接評価」「いじめ」が、どの程度相関があるかは不明ですが、感覚として関係がありように見えます。それは、直接的な因果関係というより、声の大きさが人に与える印象が大きく影響していると見ることができそうです。
「声が小さい」ことは、以下のような影響があります。
1)存在感や自己主張が弱く見える
2)リーダーシップを発揮しにくい
3)コミュニケーションが取りにくい
声の大きさはあくまで一要素に過ぎませんが、人に与える印象に影響を及ぼし、結果として、いじめや出世と関係しているように見えます。
この記事では、「声の大きさ」が、人に与える影響を考え、その対処法をご紹介します。

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存在感や自己主張が弱く見える

声が小さいと、周囲に自分の意見や感情を伝えるのが難しくなるため、他者から「消極的」「弱い」と見なされ易くなります。こうした印象により、声が小さい人が、学校や職場でいじめのターゲットにされ易くなると考えられます。また、声が小さいことで、「控えめな性格」「自己主張の弱さ」を連想させ、「反抗しない子」「言い返さない子」と見られ、いじめっ子にとっては格好の「攻撃対象」となります。
会社においては、声が小さいことで、上司や同僚から、「積極性が足りない」「意見を言えない」と判断される可能性があり、重要な役割を任されにくくなることもあります。
また、商談など外部とのコミュニケーションにおいては、声が小さいことで、本人ばかりではなく、売りたい商品やサービスに「自信がない」と判断される可能性もあります。
スーパーや量販店の店頭で、大きな声を張り上げて、誰にでも声を掛けている販売員は、本人だけでなく商品もよさそうな印象を与えています。

リーダーシップを発揮しにくい

声が小さいと、他者に自信のない印象を与えます。リーダーシップが求められる場面では、声が大きく安定していると「信頼できる」「頼りになる」と評価されます。
また、プレゼンや会議の発言において、声が小さいと「存在感がない」「リーダーシップに欠ける」と判断されがちになります。
リーダーとして最も必要なことは、信頼されることであり、このためには声が大きく、安定していることです。急に声が弱くなれば、メンバーは不安を感じます。急に大きな声を張り上げれば、恐怖を感じるかもしれません。リーダーは、どんな局面でも「冷静」でかつ「力強い」と感じる声の大きさが理想だと思います。

 

コミュニケーションが取りにくい

コミュニケーションにおいて、「メラビアンの法則」呼ばれる法則があります。これは、人と人がコミュニケーションを図る際、「言語情報7%」「聴覚情報38%」「視覚情報55%」という割合で影響を与えていることを示した心理学上の法則です。アメリカの心理学者であるアルバート・メラビアンによって提唱されました。
声が小さいということは、たとえ言語情報としての内容が適切であったとしても、聴覚情報としての価値がないことを意味します。また、声が小さいことで、視覚情報にも影響を及ぼします。人は、声のトーンや大きさから話し手の感情や意図を読み取るため、声が小さいと「説得力がない」と感じられることがあります。
声が小さいことは、仕事をする上でのコミュニケーションや採用面接などの場面で、大きなハンディキャップとなり得ることを意味しています。

 

「声が小さいこと」を克服するには

声の大きさが原因で不利を感じる人へ、その対策となるヒントをご紹介します。
1)大きな声で挨拶をする。
大きな声を出して話そうとしても、話しをするうちに声が小さくなってしまうのが、このタイプの人です。まず、「おはよう」「こんにちは」といった挨拶を大きな声でやることをお勧めします。相手の注意を引き付ければ、その後に声が小さくなっても、相手は話を聞いてくれます。
2)声出しトレーニングに参加する
 最近は、あまり流行らない方法ではありますが、新人の研修や警察の訓練、大学の体育会などでは、強制的に大きな声を出させます。何度も何度も、講師から
「声が小さい」
と怒鳴られていると嫌でも声が出るようになります。
コミュニケーション系の研修では、
「笑顔で大きな声を出して」
と講師が音頭をとってのトレーニングプログラムがあり、成果を上げています。
3)周囲の理解を求める
声が小さいのは、身体的に問題がある場合は少なく、大きな声を出す勇気がないだけのことがほとんどです。それは、大きな声を出すことに対しての「恥ずかしさ」「自信のなさ」などが原因です。これは、「他人の目」を気にしているためです。
①自分を姿、意見をありのままに出す。
②ありのままの自分を周囲に受け入れてもらう。
ということができれば、無理して声を大きくする必要もありませんし、やがて大きな声も出るようになります。

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まとめ

「声が小さい」ことは、以下のような影響があります。
1)存在感や自己主張が弱く見える
2)リーダーシップを発揮しにくい
3)コミュニケーションが取りにくい
声の大きさはあくまで一要素に過ぎませんが、人に与える印象に影響を及ぼし、結果として、いじめや出世と関係しているように見えます。

参考記事:リーダーが、若い部下とのコミュニケーションで気を付けたい3つのポイント

「やる気のない部下」とコミュニケーションをする時の3つのポイント

 

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長年、大手鉄鋼会社及び関連企業、米国鉄鋼会社に勤務。仕事のテーマは、一貫して生産性の向上。生産部門、開発部門、管理部門、経営部門において活動。何事につけても「改革しよう」が、口癖。日本経営士会会員。 趣味:市民レベルのレガッタ、ゴルフ。
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