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明石家さんま、上沼恵美子に学ぶ、会議で意見が出ない時のリーダーの手法

2022/05/02
 
意見の出ない会議イラスト
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長年、大手鉄鋼会社及び関連企業、米国鉄鋼会社に勤務。仕事のテーマは、一貫して生産性の向上。生産部門、開発部門、管理部門、経営部門において活動。何事につけても「改革しよう」が、口癖。日本経営士会会員。 趣味:市民レベルのレガッタ、ゴルフ。

明石家さんま、上沼恵美子に学ぶ、会議で意見が出ない時のリーダーの手法

 

会議で意見が出ない時にリーダーにお勧め3つの手法

リーダーが会議を主催して、参加者に意見を求めても出ない。無理やり、参加者に質問してもこれといった反応がない。気が付けば、リーダーが一方的にしゃべっている。そんな、状況はありませんか。

私自身、会社の生産性向上活動において約70チームの会議において、こんな状況の陥ったことがしばしばありました。そこで、見出したリーダーの心がける3つの手法があります。
1)参加者が、共通で知っている人、事柄の話から始める
2)有益な話を求めない。「真実の追及」をせず、「真実らしい」話をする
3)リーダーは、「隠していた笑えるコンプレックス」を公にする

会議の参加者が10人以内なら、リーダーのこんな心がけで、参加者が意見を出しやすい状況にできます。意見が出るようになれば、その後は自然と会議の求められるアウトプットに向かってまとまっていきます。

これは、会議で意見が出ないことに苦しんで、見つけたコツです。ところが、これを昔からやっている人がいました。明石家さんま上沼恵美子というTVで活躍するトークショーの司会者です。しゃべりが苦手な出演者にもどんどん話をさせます。この3つのヒントと照らし合わせてみるとその有効性が分かります。

この記事は、参加者の意見を集める必要な場面で、「会議で意見が出ない」ことを回避する方法を書いたものです。会議には、審査・承認を求める会議、報告を目的とする会議などあります。これらの会議は、必ずしも多くの人の意見を求める必要のないこともありますので、そちらの会議の方法については、参考記事を読んでください。参考記事:会議の効率化は、「なんのための会議」を仕分けすることから

 

会議で意見が出ないのは、共通することが見いだせないから。参加者が、共通で知っている人、事柄の話から始める

会議の参加者が、積極的に発言しないのは、会議の内容が「自分と関係ない」と思うからです。例えば、

「今度システムの改善をするので、意見を出してください」

と言っても、「自分は、あまりこのシステムを使うことがない」「不便さを気にしたことがない」と思えば、意見など出しようがありません。「とにかく出席しておいてくれ」なんて言われて参加している人は、会議の雰囲気にいることだけでも苦痛です。

まず、参加者を本当に会議に参加させることが第一です。自分が、会議の内容にかかわっていなくとも、「知っている人がかかわっている内容」、「まわりまわれば自分と関係する」と参加者に思わせることです。

あるシステム改善の会議の例です。
「若手の○○君は、いつもパソコンの前で、ぶつぶつ文句を言っているのを知っていますか?」
「××課長は、Aシステムを使いたがらず部下に指示するだけと気付いていますか。」
そんな、共通で知っている人、事柄から話を始めました。参加者に、共通するものがあると、会議への興味が生れ、意見が出やすくなります。

「課長は、普段偉そうにしているけど、いまだにパソコンの入力方法も分からなくて、『づ』と『ず』が、ごっちゃになっているんですよ。そんな人にシステムを使わせるには...」
こんな質問をリーダーが始めると参加者が共通で知っている人を少々「バカにする」ことに快感があり、雰囲気がやわらぐようです。

 

会議で意見が出ないのは、有益な話をしようとするから。「真実の追及」をせず、「真実らしい」話をする

これは、よく言われる「他人の意見を遮らない」に繋がります。発言内容が、真実かどうかの追及をしてはいけません。有益かどうかを考えてはいけません。事故調査など、真実を求める会議は別として、大抵の会議は、「真実の追及」は必要ありません。「真実らしい」話で十分です。先ほどの例では、○○君は、本当にパソコンの前でブツブツ言っていたかどうか、皆知りません。でも、彼なら「そう言うだろう」と察しがつきます。

「誰か何か言っていたことを知りませんか?」
と質問を投げかけるのも有効です。
「△△さんは、『こんなシステムいらない!』と言ってました」
と自分の意見を他人の意見にすり替える人が出てきても有りです。話を盛ってくれても歓迎です。「真実らしければ良し」としてリーダーは受け止めることです。

その場にいない人を少しバカにする、真実らしい嘘は、盛り上がります。その意見が有益かどうか、真実がどうかを求めてはいけません。とかく参加者は、「いい意見」「有益な意見」を出そうとして、発言のチャンスを失い易いものです。「ありそうな話」「その場にいない共通の他人」の話から始めることです。

 

会議で意見が出ないとき、リーダーは、「隠していた笑えるコンプレックス」を公にする

会議で意見が出ず困った時、参加者を生き生きさせる秘訣があります。リーダーが、「隠していたコンプレックス」を公にすることです。

「△△君から『最近てっぺんが薄いですね』と言われて、気にしながら仕事をしてまして...」
「部下には言ってませんが、実は私自身エクセルさえまともに使えません。システムの専門会議に出席させられて、分かったような意見を言ってきました...」
といった「笑えるコンプレックスの話」を公にする手があります。

会議で意見が出ない時、リーダーが発言し出すと、本人は「後輩を励まして意見を出し易くしている」つもりでも、「いい気になって自慢話をしている」状態に陥ることがよくあります。

他人のコンプレックスを明かすことは、問題ですが本人なら構いません。少しの勇気の問題です。人は、見知らぬ人に対する緊張感があります。これをほぐすのが、リーダーの役目です。ここでも、「真実らしい話」で十分です。△△君が、本当に言ったかどうかではなく、「リーダーが頭を気にしている」ことを本人が明かすことで、会議の雰囲気が変わります。参加者からも自分の「隠していた笑えるコンプレックス」が出始めたらしめたものです。

誰しも「己の有能さ」を根拠なく信じているものです。
「これをいったらバカにされる」
そんなバリアーを取り除けるかどうかです。明石家さんま、上沼恵美子も困った時に、自分のコンプレックスを暴露しています。それが真実かどうかわかりませんが、「さもありなん」の話です。そして、「隠していた」つもりのことは、たいてい皆知っていたことであることが、更にリラックスを生みます。ただし、暴露する「隠していたコンプレックス」は、明るく話せるものに限ります。暴露したあと笑えないものは、絶対に避ける必要があります。「笑えるコンプレックス」にしてから、披露してください。


新さんまさん論

まとめ:会議で意見を出させるには、明石家さんまや上沼恵美子に学べ!

会議を主催して、参加者から意見が出ない時、リーダーが心がける3つの方法を紹介しました。それは、リーダーが、1)参加者が、共通で知っている人、事柄の話から始める 2)有益な話を求めない。「真実の追及」をせず、「真実らしい」話をする。3)リーダーは、「隠していた笑えるコンプレックス」を公にすることです。これは、明石家さんまや上沼恵美子が使っている手法と同じです。会議では、まず発言できる状況を作りだすことが重要です。

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長年、大手鉄鋼会社及び関連企業、米国鉄鋼会社に勤務。仕事のテーマは、一貫して生産性の向上。生産部門、開発部門、管理部門、経営部門において活動。何事につけても「改革しよう」が、口癖。日本経営士会会員。 趣味:市民レベルのレガッタ、ゴルフ。
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