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Twitterを活用した採用のメリットとデメリット。その注意点。

2021/09/18
 
ツイッターで採用活動する人のイラスト
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長年、大手鉄鋼会社及び関連企業、米国鉄鋼会社に勤務。仕事のテーマは、一貫して生産性の向上。生産部門、開発部門、管理部門、経営部門において活動。何事につけても「改革しよう」が、口癖。日本経営士会会員。 趣味:市民レベルのレガッタ、ゴルフ。

Twitterを活用した採用のメリットとデメリット。その注意点

 

Twitterを活用した採用方法

「新卒採用で、応募者数を確保のためにTwitterを使いたい」
「コロナで合同説明会に代わりにTwitter活用をしたい」
「どうすれば、採用にTwitterを活用できるか」
新卒の採用にあたり、Twitterの活用をすべきかどうか、迷っている採用担当の方へお伝えします。

ある会社の21年卒の内定者に聞くと、多くに学生が「#21卒」「#繋がる就活」などTwitterを利用していました。この会社は、Twitterによる採用活動は行っていません。しかし、Twitterから先輩や同期の就活生から就活情報を得ていたとのことでした。コロナ禍のため先輩や採用担当者と直接話す機会が減りTwitterは、貴重な情報源になっていたようです。

企業側が積極的にTwitterを利用した採用を行えば、応募者の獲得に力を発揮します。ただし、Twitterによる採用効果を発揮させるには、アカウントを作成しただけではダメです。フォロワーを増やし、維持するアカウント運営やリスク管理が必須です。Twitter活用には、メリットとデメリットがあり、これを理解した上でアカウント運営をすれば、採用活動に効果が期待できます。

 Twitterを活用した採用メリットとデメリット

Twitterを活用した採用メリット

1.会社の認知度(ブランディング)を上げられる
2.先輩や採用担当者の学校訪問や説明会をカバーできる
3.採用予定、インターンシップ等の広報ができる
4.匿名の就活生とも情報交換ができる。

Twitterを活用した採用デメリット

1.頻繁な更新、斬新な内容を維持する手間がかかる
2.企業側発信者と企業イメージとが、混同され易い
3.内容によっては、「炎上」が発生し、企業イメージを損なうリスクがある
4.フォロワーに応募者がいた場合、不合格者の扱いに注意がいる

Twitterを活用した採用活動は、企業の認知度アップに集中すること

Twitterによる採用活動の魅力は、なんと言ってもその拡散力の大きさです。2020年8月時点でTwitterの国内月間アクティブユーザー数は4500万人。Facebookの2,600万人を大きく上回っています。例えTwitterアカウントを開設したばかりでフォロワーが少ない状態でも、拡散効果で多くの人にアプローチできる可能性があります。匿名性が高く気軽につながることができ、より多くの人に関心を持ってもらえる可能性があります。

企業や商品のブランド力の高い企業では、いきなり企業のホームページや就活ナビサイトから応募者を集めることができます。しかし、多くの企業では、会社名や商品・サービスを知ってもらうことから始まります。
とにかくTwitter上で就活生の話題になることが重要です。Twitterで企業認知度を上げ、会社の魅力を継続的に発信していくことで、応募者を増やしていく努力が必要になります。
Twitterによる採用活動の目標は、応募者の獲得です。応募ページ(企業ホームページや就活ナビ)への誘導です。

就活生が、Twitterを使う理由に合ったアカウント運営

Twitter上での採用を効果的に行うためには、Twitterの就活生フォロワーを集めていくことが重要です。そもそも就活生が、Twitterを使う理由は、大きく3つのタイプがあります。

1.実名や顔出しをせず、就活情報収拾のため使用
2.インターンや採用面接の経験を発信、情報交換
3.就活の孤独さを分かちあうために同世代とのつながりを持ちたくて発信、情報交換
これら就活生の気持ちに沿って、情報発信をしていくことが重要です。企業選びの話、面接の注意点、入社後の研修やキャリアパスなどは、反応が良いコンテンツです。

就活に関するアカウントには、たちの良くないものがあります。「絶対に受かる志望動機」「webテスト代行します!」とか、情報商材や就活セミナーへの勧誘ばかり載っているものもあります。就活生が、同類のアカウントとみなし離脱しない注意が必要です。

Twitterを採用活動に利用する目的は、以下の3点です。
1.企業の認知度を上げる
2.「つぶやき」を通して、企業の魅力を伝える
3.企業の魅力と信頼で、応募ページへ誘導する
しかし、フォロワー獲得には、Twitterの特性上から発信者の魅力や信頼性が重要です。就活生にとって、役に立つこと、安心を伝えることが大前提であることを踏まえて、アカウント運営することです。

ある期間Twitterでつぶやき続けると、互いの信頼を獲得できます。人柄も分かってきます。しかし、これを応募者の選択に使用することは、今のところ危険です。Twitterにより就活者についてわかることには、限界があります。一方、就活生から見た企業イメージと企業発信者とを混同し、誤解する可能性があります。フォロワーが採用試験に応募し、もし不合格になった場合のリスク管理も必要です。Twitterによる内定者の選抜については、慎重を期し、直接のメールやり取り、エントリーシートとリモートを含む面接など、従来の方法をメインで進めることをお勧めします。

 まとめ:Twitterを活用した採用は、応募者獲得に効果

Twitterを活用した採用は、その拡散力が魅力です。知名度の低い企業でも、認知度を上げ、信頼できる企業であるイメージを就活生に伝えることが可能である。しかし、頻繁な更新、斬新なコンテンツを維持する手間や炎上のリスクがあることを考慮して、アカウントを運営する必要がある。Twitterを利用した採用活動は、応募者を集めることには、効果が期待できる。しかし、応募者からTwitterのみによる内定者の選抜は、課題が多いと言えます。

参考:就活口コミサイト「就活会議」の利用価値は、あるけど注意して

 

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長年、大手鉄鋼会社及び関連企業、米国鉄鋼会社に勤務。仕事のテーマは、一貫して生産性の向上。生産部門、開発部門、管理部門、経営部門において活動。何事につけても「改革しよう」が、口癖。日本経営士会会員。 趣味:市民レベルのレガッタ、ゴルフ。
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