2025年の「改革志向のおっさんブログ」は、日本の「経済復活」を期待します!
2025年の「改革志向のおっさんブログ」は、日本の「経済復活」を期待します!
明けましておめでとうございます。
2025年が、皆様にとって良い年であることをお祈りします。
2024年は、元旦の能登半島地震に始まり、豪雨、猛暑と自然災害が多発した年でした。また世界では、日本も含め主要国の選挙で、与党が次々に敗れるということも起きました。私の住んでいる兵庫県でも、波乱の知事選が行われました。
何かと変化の多い年でしたが、これら外的「変化」に対して、人も変化していかなくてはいけないのか思います。
2025年の日本が、明るくなる「変化点」であって欲しいと願います
昨年末、日本の1人当たりのGDPがG7中で最下位、韓国にも抜かれるというニュースが流れました。
(例えば、日本経済新聞デジタル:「1人あたり名目GDPで日本22位、韓国に逆転許す」)
昨年もイタリアに抜かれてG7中最下位とのニュースもあり、さほど驚かなくなっています。
私は、2000年頃米国で仕事をする中で、当時USスチールの社員の年収が労働者クラスで3万ドル、課長クラスが8万ドル程度だったのを覚えています。労働者の給料は、日本の同じ高炉メーカーの社員より低く、課長クラスはやや高かったと記憶しています。そのころ、たまたま飛行機で隣の席に座ったのが韓国の鉄鋼メーカーPOSCOの課長クラスの人で、彼に年収を聞くと4万ドルと、日本や米国の半分だったのを覚えています。(給料のことをダイレクトに聞けるのは、関西人の特徴ですが、韓国人も同様にストレートです。)彼は、私の年収を聞いて、
「そのうち、我々が日本人の給料を抜くときが来る」
と強がっていたのを思えています。「まさか」とは、思っていたのですが、それが今現実となったようです。
世界中で、日本だけがデフレ基調が続いています。足元、コロナ禍の後遺症や戦争の影響で海外から輸入する原材料が上るなどの外部要因で物価高となっています。しかし、基本的には、総需要が不足している状態が続き、デフレ基調から抜け出したとは言い難いところです。
来年の今頃、様々の指標が、「上向き」に変化していることを願います。絶対値は、低迷していても傾き(値を時間で微分)が、プラスに変わった年であったと歴史に記録されることに期待したいものです。
「しょぼい」、令和7年度予算案に思う
年末になると政府から新年度予算案が発表されます。発表された令和7年度予算案をみていると「しょぼい」としかいいようのないものです。
相変わらず財務省のプロパガンダに沿ってマスコミは、予算案の分析をしています。総額が昨年に続き最高の115兆円、税収は78兆円と最高だが、依然国債費は予算の25%の28兆円と伝えています。
この予算案に対してマスコミは、予算額が増加することを「悪」、国債の発行が続くことも「悪」という基調で解説が加えています。この予算では、総需要を増やしデフレ基調から脱却するための投資がいかにも少な過ぎるとは言いません。
日本経済は、ゆっくりと冷えていく風呂の中にいる状況です。気が付かない内に体が冷えてしまい、湯舟から出られなくなっている状態です。熱いお湯を入れるか追い炊きをしないと益々冷えてしまいます。昭和恐慌の時は、いきなり冷水の風呂に飛び込んで慌て、時の大蔵大臣であった高橋是清が奮闘しました。今は、冷水ではないので冷たさをあまり感じませんが、状況は昭和恐慌と同じデフレ状態です。思い切った財政出動が必要な時なのですが、どうも中途半端な予算になっています。
企業は、事業を維持・成長させるためには、「投資」が必要です。デフレの中、投資を怠った日本企業は、世界的に見て大きく地位を下げてしまいました。世界というスケールで考えると国家予算は、国が発展するための「投資」です。企業が大きく発展するために借金や社債を発行して、「投資」するのと同様に、国も継続的な投資が必要です。教育やインフラに対して、世界で勝てるための投資をすべきかと思うのですが。
私は、神戸港のある兵庫県に住んでいます。30年前の阪神淡路大震災前、賑わっていた神戸港のコンテナバースは、今空きが目立ちます。震災の復興は、とっくの昔に終わっているのですが、取扱量は減少したままです。その原因の1つは、神戸港の水深が超大型コンテナ船の入港に必要な条件を満たしていないからです。世界の主要航路に就航しているコンテナ船は、18m以上の水深を必要としており、これを満たしているのは日本では横浜港唯一つです。(神戸港の水深は、最大16m)この結果、上海やプサン港にハブ港の地位を取られてしまったとも言えます。インフラ投資をしてこなかったかことが、悔やまれます。日本の造船所で超大型コンテナ船が建造され、進水したあと返ってくる港が日本にないという、笑うに笑えない話です。
参考記事:「なんというデカさ…日本で竣工「世界最大級のコンテナ船」 デカすぎて日本に帰ってこれません!?」
「コンクリートから人へ」のスローガンのもとインフラ投資を怠り、「人へ」と言いながら教育投資も「しょぼい」ことに怒りさえ覚えます。
「やりたくてもお金がない」
と言えば、何もしないことの免罪符になるのは、政府も会社の経営者も同じではないでしょうか。
「カネがなくても何とかする」
のが、政府や経営者の腕ではないでしょうか。政府や会社に「信用」があれば、おカネはつくれます! 「ない」のは、リスクを取っても投資するという「勇気」かも知れません。
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今年もブログを通して「日本」を考えます
年の初めから、日本の国家予算など大それたテーマを取り上げてしまいましたが、本ブログは、身近なことから「日本」を考えることをモットーにしたものです。
ただ、思うのは家計から会社の経営、国の運営まで、共通するものが多いことです。「国の予算を家計で考えると・・・」は、財務省の緊縮財政プロパガンダですが、投資という視点でみると、家庭も会社も国家も同じに見えます。
そんなことを思いながらブログを続けます。
どうか、本年もよろしくお願い申し上げます。