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複数の「キャシュポイント」を持つことで稼ぐ様々なビジネスのタイプ

 
栄吉関連グッズのイラスト
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長年、大手鉄鋼会社及び関連企業、米国鉄鋼会社に勤務。仕事のテーマは、一貫して生産性の向上。生産部門、開発部門、管理部門、経営部門において活動。何事につけても「改革しよう」が、口癖。日本経営士会会員。 趣味:市民レベルのレガッタ、ゴルフ。

複数の「キャシュポイント」を持つことで稼ぐ様々なビジネスのタイプ

 

複数の「キャシュポイント」を持つことで稼ぐ様々なビジネスのタイプ

世の中には、
「どうやって儲けているのだろうか?」
と疑問を持ちたくなるようなビジネスがいろいろあります。無料のソフトウェアに、無料の音楽や映像の配信サービス。無料でも、「より良いサービスを受けたかったら有料」というのには納得しますが、どこまでいっても無料というサービスもあります。
2024年大リーガーの大谷翔平選手の移籍契約金が、日本円で1000億以上という報道に
「いくら球団が金持ちでも、チケット収入や放映権でそんなに稼げるものか?」
そんな疑問を持った人も多かったのではないでしょうか。心配しなくても、球団は複数の稼ぐ方法を持っています。チケットやTV放映権の他に独自のネット放映、関連グッズ、スポンサー収入等々です。大リーグは、日本のプロ野球に比べて多くの収入源があると言われています。
企業は、ビジネスを継続・発展させる「キャシュポイント」を持っています。「キャシュポイント」とは、企業や利益を出す商品や仕組みのことです。たとえ、「無料サービス」であってもキャシュポイントが見えにくいだけです。例えば、テレビやYouTubeは挿入される「広告」は、配信者のキャシュポイントになっています。
マクドナルドは、ハンバー自体の利益率よりサイドメニューや飲み物の利益率の高いことが、良く知られています。ジレットは、髭剃りの本体より替え刃で稼いでいます。彼らのキャシュポイントは、複数あるということです。
勝手な憶測で失礼かも知れませんが、ロック歌手の矢沢永吉さんは、本業の音楽より3千円から1万5千円で売っている「YAZAWA」と書いたタオルの方が、コンスタントに利益を上げているのではと疑います。彼は、ライブチケット、CD、ネット配信、CM出演、タオルなど関連グッズ販売といった複数のキャシュポイントを持って稼いでいます。儲けを安定して出すためには、単にメインの商品を売るときだけではなく、複数のキャッシュポイントを持つことが有効です。無料サービスに隠れたキャシュポイントを持つことも稼ぎに繋がります。
儲けに繋がるメインの商品販売以外に以下のようなタイプのキャシュポイントがあります。
1)集客型無料ビジネス
2)隠れキャシュポイント型
3)サイドメニュー型
実際のビジネスでは、これらを組み合わせて複数の有効なキャシュポイントを持った企業が成功しています。
この記事では、様々なキャシュポイントのパターンをご紹介します。これらを参考に、自社のキャッシュポントを多様化・複数化されることを期待します。

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矢沢永吉(EIKICHI YAZAWA)スペシャルビーチタオル (ロゴ)ホワイト /ブラック

集客型無料ビジネス

無料のモノやサービスで集客し、キャシュポイントに誘導するのが、「集客型無料ビジネス」です。これには、2つのタイプがあります。
1)フリーアイテム提供モデル
「初回無料」
「始めの1か月は無料」
といった触れ込みで行われる無料サービスが、代表的なものです。
フリーアイテムは、無料で提供されるアイテムやサンプルを利用して、顧客の関心を引きつけ、その後追加の有料商品やサービスを販売する方法です。このモデルは、試供品や無料の体験版を提供することで、顧客の関心を喚起し、その後の購入につなげようというものです。
2)フリーミアムモデル
これは、Zoom、アクロバットなどのように、基本的な機能やコンテンツを無料で提供し、追加のプレミアム機能やコンテンツに対して料金を課す方法です。「フリーミアム」(freemium)は、free(無料)とpremium(割増料金)の2つを合わせた造語です。顧客が無料プランを利用して価値を感じた場合、有料プランにアップグレードすることを狙っています。

「隠れキャシュポイント型」ビジネス

民放のテレビ局は、視聴者にとっては無料で、視聴料としてのキャシュポイントはありませんが、広告という隠れたところにキャシュポイントがあります。こんな「隠れキャシュポイント型」のビジネスをいくつかご紹介します。
1)広告収入タイプ
民放のキャシュポイントは、広告(CM)です。ウェブサイトやアプリケーションで提供される無料のコンテンツやサービスでも、広告を表示され広告主から収益を得ています。Google AdSenseは、代表的な広告ネットワークで、広告主から得た広告収入の一部をGoogle経由でブログやHPの運営者が得ています。
2)アフィリエイトマーケティング
ブログやHP上で、他社の製品やサービスを紹介し、その紹介から生じる売上の一部を受け取る方法です。広告主は、閲覧回数や売上比率などの契約に基づいて、ブログやHP運営者に費用を支払います。
3)データマーケティング
これは、ユーザーのデータを収集し、それを分析して有益な情報を得ることで、企業や広告主に提供し収益を得る方法です。健康の無料相談を実施し、そのデータを製薬会社や健康食品会社に提供するといった例があります。利用した企業は、このデータを使ってターゲット広告を行ったり、自社の製品やサービスの改善に役立てたりします。

「サイドメニュー型」ビジネス

冒頭に挙げたマクドナルドの飲み物、矢沢栄吉さんのタオルなどは、「サイドメニュー型」ビジネスのキャシュポイントです。
1)「関連商品」
タレントやスポーツ選手のロゴ等が入ったシャツは、「関連商品」の代表です。車を買うとき様々なオプションを勧められます。単独で買うと、「高い」と感じるオプションですが、本体価格に上乗せすると、そんな感情もなく同時購入しやすいものです。
2)ジレット型モデル
本体を安く売って、消耗品で儲けるタイプのビジネスです。ジレットの髭剃りやインクジェットプリンターの純正インクなどが代表的なものです。消費もこれに気付いて、非純正インクなどを利用するようになり、メーカーも対策として「大容量インクタイプ」のプリンターも売り出されています。
3)メンテナンス型モデル
家電製品を買うとき、「保証期間の延長」や「メンテナンスサービス」の契約を行って、販売を一過性にしないといった事例です。これは、キャッシュポイントを増やす効果があります。
ヤマハの音楽教室は、楽器を買った後もお客様と関係を維持しています。指導料というキャシュポイントもありますが、生徒が現状の楽器に満足せず、更に高級な楽器を購入するといった将来のキャシュポイントが生まれることを期待しています。

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まとめ

「キャシュポイント」とは、企業や利益を出す商品や仕組みのこと。儲けに繋がるキャシュポイントには、メインの商品販売以外に下記のようなタイプがあります。
1)集客型無料ビジネス
2)隠れキャシュポイント型
3)サイドメニュー型
実際のビジネスでは、これらを組み合わせて複数の有効なキャシュポイントを持った企業が成功しています。

参考記事:企業が持続し儲けるための基本構造と3階層の「経営戦略」とは

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