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「失敗から学ぶ」「成功から学ぶ」には、共通する3つのポイントを押さえること

2023/12/31
 
失敗した研究者のイラスト
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長年、大手鉄鋼会社及び関連企業、米国鉄鋼会社に勤務。仕事のテーマは、一貫して生産性の向上。生産部門、開発部門、管理部門、経営部門において活動。何事につけても「改革しよう」が、口癖。日本経営士会会員。 趣味:市民レベルのレガッタ、ゴルフ。

「失敗から学ぶ」「成功から学ぶ」には、共通する3つのポイントを押さえること

 

「失敗から学ぶ」「成功から学ぶ」には、共通する3つのポイントを押さえること

「今回は、失敗しましたが、次は成功させます!」
「失敗は、成功のもとですから」
人が、何かに初めて挑戦するとき、ほとんどの場合失敗します。そして、その失敗を踏まえて再挑戦しステップを上がって行きます。
ところが、同じような失敗を繰り返すこともあります。失敗したあと、その原因を掴み修正しなければ、失敗を繰り返します。失敗をいくら経験してもステップアップしません。
「失敗の反省は、成功のもと」
というのが正しいのです。失敗した原因を修正しなくてはいけないのです。一方で、
「成功の模倣は、成功のもと」
というのも有りです。学校などで「学習する」とは、「成功の模倣」がほとんどです。「模倣」を一般化すると、「モデル」とか「手本」となります。
ビジネスにおいても、「失敗」や「成功」からも学ぶことが大いに有ります。ただし、「失敗」や「成功」を体験しただけや事例を知っているだけでは、今後の行動に活かすことはできません。
ビジネスにおいて、「失敗」や「成功」から学び、次の「挑戦」に活かすには、ポイントがあります。それは、「失敗に学ぶ」場合も「成功に学ぶ」場合も共通しています。以下にそれを紹介します。
1)失敗の要因、成功の要因を分析すること
2)他の事例と自分の経験とを比較すること
3)仮想失敗、仮想成功をためしてみる
失敗は成功するために必要悪なのかも知れませんが、出来るだけ小さな失敗に収め、致命的な失敗は回避したいものです。そして、「失敗」や「成功」から賢く学び、「成功」を勝ち取りたいものです。

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失敗の要因、成功の要因を分析すること

失敗を活かせず失敗を繰り返すのは、失敗に至った要因を十分に分析していないからです。自分や自社の失敗について、起きたことを「後悔する」ことはありますが、冷静にその原因を追究していないことが多く、また失敗をしてしまいます。
日本の製造現場では、トラブルが起きると
「『なぜ』を5回繰り返して、真の原因に迫れ」

とのトヨタ流のQC(品質管理)手法が、普及しています。しかし、ビジネスシーンや自分自身のことになると、冷静に失敗(トラブル)の真の原因を追究することがおろそかになってしまいがちです。(誰しも自分の失敗をほじくるのは、気分がいいものではないものです。)
工場の生産や研究開発では、失敗後もすぐに次の手を打たないといけません。次の生産や次の試作(「機会」)が待っているので、失敗の原因追及が速やかに、かつ深く行われます。ところが、次の「機会」がいつ来るかわからない状況では、失敗しても「運が悪かった」位で済まされているのでは、ないでしょうか。そして、同じような状況がやってきて、同じような失敗を再びする羽目になります。
一方、成功の模倣をする場合でも、成功の要因を十分分析できていないことがあります。成功の要因分析は、失敗の分析ほど緊迫感がないのか、当事者が詳細に行うことが少ないのではないでしょうか。
「成功体験が、忘れられず失敗した」
などと言われる企業があります。かつてのヒット商品の再現を狙った商品が不発に終わるようなケースです。成功を模倣するには、その成功の要因を明確にすることが大切です。以前の成功時と現在とでは、市場環境、自社の状況、自分自身などが変化しています。人の好みなどの気持ちも変わっています。成功時と今との変化を十分把握した対策をもってすれば、「成功の模倣」が次の成功に繋がるチャンスが期待できます。

 

他の事例と自分の経験とを比較すること

失敗から学ぶにしろ、成功から学ぶにしろ、自分だけの事例だけでは、限りがあります。他の成功や失敗の事例から学ぶことが効果的です。
大学や経済誌では、多くの成功事例が紹介されています。米国のMBAは、世界の優良企業の成功事例を研究することがメインテーマです。研究は、成功事例を集め、そこに共通している事柄を見つけ、理論付けるという手法です。
気を付けるべきは、紹介される成功事例や失敗事例は、紹介する人の意図(意見)が含まれている可能性が高いことです。「事実」と「紹介する人の意見」とをよほど注意していないと混同してしまいます。
他の事例、例えば競合他社の成功事例と自社の成功や失敗の経験と比較しながら見ていくと、成功と失敗の真の原因が分かります。成功や失敗から何を学ぶかは、あくまで当事者であって、紹介する人ではないことと心得ることです。

仮想失敗、仮想成功をためしてみる

「失敗は成功のもと」とは言いながら、むやみに失敗ばかりしておられません。そこで、重要なのが「仮想失敗」をすることです。様々な環境が、悪化していくようなことを想定し、どんな失敗が起きそうか、失敗したらどうするかをシミュレーションすることです。失敗の原因は、自分(自社)の技量不足、環境の変化などなど、様々なものがあります。工場や建設現場では、よく「危険予知」ということが言われます。様々な危険を想定し、対処法をあらかじめ用意することです。あるいは、想定される危険を取り除いておくことです。これらは、一般的に「リスク管理」と言われています。起こりうる失敗を想定し、それを防ぐ方法、起きたときの対処方法をあらかじめ用意することです。
一方、「仮想成功」を用意することも大切です。太平洋戦争開戦時、日本軍は真珠湾攻撃を行い成功させました。ところが、成功したあとどうするかを明確に想定されていなかったようです。攻撃に成功した航空機が空母に帰還したのち、更に地上施設を攻撃するか、攻撃をやめて空母艦隊を戻すかで、飛行士と幹部とで言い争う場面があったと飛行士であった源田実は回想録で語っています。当時の日本軍の幹部は、真珠湾攻撃が成功した場合のことを想定した明確な方針を持っていなかったようです。予定外の成功の後、更なる成果を得られなかった原因はそこにあります。

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まとめ

ビジネスにおいて、「失敗」や「成功」から学び、次の「挑戦」に活かすには、ポイントがあります。
1)失敗の要因、成功の要因を分析すること
2)他の事例と自分の経験とを比較すること
3)仮想失敗、仮想成功をためしてみる
これらのポイントに注意して、「失敗」や「成功」から賢く学び、「成功」を勝ち取りたいものです。

参考記事:反省を活かす「フィードバック分析」を有効に使う3つのステップ

イノベーションを起こすのに必要なアナロジー思考など3つの思考法

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長年、大手鉄鋼会社及び関連企業、米国鉄鋼会社に勤務。仕事のテーマは、一貫して生産性の向上。生産部門、開発部門、管理部門、経営部門において活動。何事につけても「改革しよう」が、口癖。日本経営士会会員。 趣味:市民レベルのレガッタ、ゴルフ。
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