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売上を伸ばす情報発信は、「STEP」と 「ABC&F」を使うのが「コツ」!

2022/11/10
 
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長年、大手鉄鋼会社及び関連企業、米国鉄鋼会社に勤務。仕事のテーマは、一貫して生産性の向上。生産部門、開発部門、管理部門、経営部門において活動。何事につけても「改革しよう」が、口癖。日本経営士会会員。 趣味:市民レベルのレガッタ、ゴルフ。

売上を伸ばす情報発信は、「STEP」と ABCF」を使うのが「コツ」!

 

情報発信の「コツ」、「STEP」と「ABCF」は、商売でも採用でも役に立つ

「会社の売上を伸ばしたい!」
「採用の応募者を増やしたい!」
どんなに優れたモノやサービスでも、知名度がなければ売れません。情報発信の上手下手は、売上に直結します。特にネットを中心としたデジタルマーケティングでは、情報発信力は営業力そのものです。
中小企業の採用活動は、学生に対して「社名」を売る商売です。知名度の高い大企業でない限り、採用活動で応募者集めに苦労している会社が多いのが実態です。応募者を集めることができるかどうかは、「社名」や「企業内容」を学生にどう知らせるかです。近年、採用活動もリモート化し、デジタルマーケティングで「社名」を売っているようなものです。
マーケティングにしろ、採用活動にしろ、自社についてどう情報発信をしていくかが、企業活動では極めて重要になっています。
情報発信で成功する「コツ」があります。
1)「STEP」の要素を取り入れる
2)「ABCF」を使う
STEPは、情報に「共感」「好き」になる要素を含んでいます。映像を伴う情報発信では、ABC&Fが威力を発揮します。
企業で、「商品を売りたい」、「採用で応募学生を集めたい」などの目的で、情報発信をする立場の方は、是非「STEP」と「ABC&F」を理解し使ってみて下さい。プレゼンでの話やスライドに、これらの要素を少し差し込むだけで、受け手の反応が変わるはずです。
なおこの記事は、元MBS(毎日放送)で活躍され現在情報発信の塾を主宰されている大谷邦郎(くにお)氏の経営士会(2022年11月7日)における講演を参考にさせて頂いています。

 

情報発信の「STEP

情報発信の原則は、「相手が知りたいことを発信すること」です。人は、興味がない話は聞きません。
Googleのサービスに「キーワードプランナー」というサイトがあります。このサイトで、キーワードを入力すると、月間何件の検索があるかなどが表示されます。世の中の人が、どんなことに興味があるかが分かります。検索数が多い言葉は、それだけ関心を集めていることです。情報発信で、「相手が知りたいこと」にスポットを当てた上で、情報発信に大切な4つの要素の頭文字をとった「STEP」を使うことが大切です。各要素は、以下のものです。

SStory(物語)
情報には、物語がないと人は振り向いてくれません。
「ビデオカメラをもって運動会に行き、お子さんの活躍を記録しましょう」
これは、ジャパネットタカタの元社長が使っていた殺し文句です。カメラの性能の話は出てきません。カメラを持つことによる楽しい話が、次々とでてきます。お客様は、自分をその物語に埋め込んでいきます。物語は、「共感」を引き出します。共感は好意に繋がり、「買う」という行為に結び付けられます。
マーケティングの第1歩は、提供するモノやサービスに「共感」してもらうこと。そして、「好き」になってもらうことです。自社のモノやサービスから、どんな物語が作れるかワクワクしませんか。
同様に就活生を集めたければ、会社の物語を発信することです。どんな思いで創業され、どんな経緯で今にいたるか。どんな「夢」を持った会社か。会社に「共感」し、「好き」になってもらえるような情報発信が必要です。

TTiming(タイミング)
情報は、内容よりも発信のタイミングで注目が集まるものです。年始は、その年の干支に関係する話、オリンピックやサッカーワールドカップがあれば、それに関係することが話題になります。最近では、鉄道開業150周年に関係したイベントや商品が話題になっていました。
学生が就活を始める時期は決まっています。その時期を逃すとなかなか応募がありません。ただし、「出遅れ学生」や「第2志望学生」を集める時期もあります。その時期を逃さず、会社や採用情報を発信することが大切です。

EExperience(体験)
情報発信には、言葉だけでなく体験を入れることが重要です。モノやサービスの世界では、無料で体験が出来るものが多くあります。実際に体験しなくても、利用者の声としての口コミサイトは、にぎわっています。
採用時のインターン制度は、近年採用の予備試験のようになっていますが、元々は会社体験の場でした。インターンに行った人のみならず、その様子がSNSなどに投稿されると、参考にする学生が多くいます。
転職サイトや口コミサイトに掲載される元社員や現役社員の声は、まさに体験です。発信者本人が実際に経験した会社の風土、様子を伝えるのですから説得力があります。実際には、発信された情報は、発信者が接した会社の人や出来事で、必ずしも真の会社像を伝えるものではありませんが、外部の人は信用してしまいますので要注意です。

PPeople(人物)
情報発信では、しばしば「どんな話の内容か」ではなく、「誰が話したのか」に注目が集まることがあります。皆が知っている人、身近な人の話は、聞きたくなるものです。
SNSで人気のサイトは、魅力的な方が発信しています。有名人の書いた本、サイトは、何もしなくても人気が出ます。本を出版したら「帯」に著名人の推薦を載せると売れることは、よく知られています。
高いギャラを払っても有名タレントや著名人をCMに採用するのは、理にかなっています。このブログでも、しばしば歴史上の人物や著名人の言葉を引用させてもらうのは、「誰が話したか」を活用しているからです。

 

映像を含む情報発信は、「ABCF」が決めて

話題になる情報には、ABCFの要素が含まれていることが多いものです。特に映像を含む情報発信では、絶大な力を発揮します。ABC&Fとは、以下のようなものです。
AAnimal(動物)
動物を扱うと人を引き付けます。今なら、猫でしょうか。
ご当地キャラクターも「くまモン」(熊)「ひこにゃん」(猫)「ぐんまちゃん」(馬)などの動物系が人気の上位を占めています。
BBeautiful(美)
美男、美女はもちろん、美しい風景や街などの情報は、注目を集めます。
CChild(子供)
どんな役者も「子役にはかなわない」とよく言われます。
FFood(食べ物)もしくは、Foreign(外国、外国人)
食べ物の紹介は、SNSで流行っている定番のアイテムです。外国情報も人が知りたいことです。

これらABC&Fの入った情報が広く受け入れられるのは、人々がそのことを知りたい、見聞きすると気持ちがよくなるからです。これも「共感」し、「好き」になるというプロセスになっているかも知れません。


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まとめ

マーケティングや採用活動において、自社についてどう情報発信をしていくかは極めて重要です。
情報発信で成功する「コツ」があります。
1)「STEP」の要素を取り入れる、
2)「ABCF」を使う、
ということです。STEPは、情報に「共感」し「好き」になる要素を含んでいます。映像を伴う情報発信では、ABC&Fが威力を発揮します。

参考記事:説得力のある人が持っているアリストテレスの「説得の3原則」

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長年、大手鉄鋼会社及び関連企業、米国鉄鋼会社に勤務。仕事のテーマは、一貫して生産性の向上。生産部門、開発部門、管理部門、経営部門において活動。何事につけても「改革しよう」が、口癖。日本経営士会会員。 趣味:市民レベルのレガッタ、ゴルフ。
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