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「影響力」がある人が共通に持っている「信頼」の重要性

2021/09/17
 
影響力が無い人のイラスト
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長年、大手鉄鋼会社及び関連企業、米国鉄鋼会社に勤務。仕事のテーマは、一貫して生産性の向上。生産部門、開発部門、管理部門、経営部門において活動。何事につけても「改革しよう」が、口癖。日本経営士会会員。 趣味:市民レベルのレガッタ、ゴルフ。

「影響力」がある人が共通に持っている「信頼」の重要性

 

「影響力」がある人が持っている「信頼」

「部下に指示しても動いてくれない」
「職場の改善を呼び掛けても、なかなか行動してくれない」
職場でそんな悩みをもっている人が多くいます。リーダーという立場でありながら自分には人を動かす「影響力」がないと感じている人もいます。

何かの働きかけで、人が行動を起こしたり、考え方を変えたりすることを「影響力」と言います。リーダーが指示を出して部下が行動する、改善の提案を呼び掛けに対応して行動するといった、組織を維持・発展させるには、リーダーのリーダーシップが重要です。そんなリーダーシップを、言い換えると「影響力」になります。

「影響力」は、様々に定義されていますが、ビジネスにおいては、
「働きかけによって、相手に行動を起こさせる力」
と考えられます。上司が命令したり、講演でいい話をしても、その後相手が行動を起こさなければ、ビジネスにおいては「影響力」とは言えません。話題になるCMを流しても、お客様が買ってくれなければ、社会的な影響はあっても、ビジネス上は「影響力」があったとは、言えません。
人を動かす力、「影響力」は、
「何を伝えるかではなく、誰が伝えるか」
が重要です。
儲け話を突然の電話で言われても大抵の人は、話を聞かないでしょう。同じ話でも、先輩社員や親しい金融関係の人から話を聞くと、心が動き行動する確率は高まります。その「誰」かは、受け手からの信頼があるのです。影響力のある「誰」になるには、メッセージを受け取る人からの高い信頼を得ること重要です。

この記事では、「上司の働きかけで、部下が行動する」「従業員の呼びかけで、皆が行動する」「営業活動で、お客様がモノやサービスを買っていただく」といった「影響力」を行使する上で、「信頼」がいかに重要か、どうすれば信頼が得られるかについて紹介します。

影響力の裏付けになる3つのパワーと信頼

影響力を行使するには、その裏付けとなるパワーが必要です。それは以下の3種類です。
① ポジションパワー(権威)
② パーソナルパワー(個人)
③ リレーションパワー(人間関係)

これらは、パワーの種類であって、これを持つだけでは影響力を発揮することはできません。働きかける人への「信頼」が必要です。上司の立場を使って、部下に命令して行動させる権限があります。しかし、これだけで人を動かそうとしても、部下からの信頼がなければ、部下はすんなりと行動しません。無理に行動させようようとすると「パワハラ」で訴えられるかもしれません。個人の影響力で人を動かそうとするとき「信頼」はもっと重要になります。人間関係で影響力を発揮する場面、例えば友人や先輩として協力をお願いしても信頼がなければ、動いてくれないことになります。

影響力を発揮するための「信頼」とは

どんな種類の裏付けパワーであろうと影響力を発揮するには、信頼が必要です。信頼には、その人の能力によるものと、人間性とがあります。

「能力」による信頼

能力によって信頼を得るには、
① 専門知識、経験が豊富である
② 仕事の質、速さの実績がある
③ 分り易い説明ができる
などが必要です。人は、まず専門家の意見を聞こうとします。また、その道の「プロ」や「一流の人」には弱いものです。

「人間性」による信頼

人間性による信頼で影響力を発揮するには、
① 自分の話を聞いてくれる
② 行動、言動が一貫していて裏がない人
③ ギブの精神があって、面倒見がいい人
④ 自分を認めてくれる人、理解してくれる人
⑤ 気づきを与え、成長させてくれる人
などが重要です。働きかける人は、受け手である人に受け入れてもらえることが大切です。

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リーダーのための経営心理学 ―人を動かし導く50の心の性質
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自分の影響力を確認する

部下やお客様など誰かに行動を起こさせたいとき、自分の影響力を確認することをお勧めします。自分がどんな種類のパワーを使うのか。そして、影響力を発揮するための、能力的信頼と人間性としての信頼を持っているかを自問してみてください。人間性としての信頼は、ローカルなものです。自分の親ということが信頼の根拠なら、他の人には信頼の根拠がありません。言い換えれば、人間的な信頼は、独自に作りあげることができます。

「こんなことを、皆に呼び掛けて行動を促したい」

という場合、自分がこれを伝える者として、受け手の信頼が得られるか自問してください。すると、呼びかけ前にすべきことが見つかります。もしかしたら、より信頼のある会社名を使うことや上司に伝えてもらうことの方が、影響力を発揮できる可能性が見つかるかも知れません。

まとめ

人を動かす力「影響力」は、
「何を伝えるかではなく、誰が伝えるか」が重要です。
その「誰」かは、相手に対する信頼があります。影響力のある「誰」になるには、メッセージを受け取る人からみた「能力」と「人間性」を高めることが信頼となります。また、誰かに行動を起こさせようとするとき、自分の「影響力」を振り返って確認することをお勧めします。

参考記事:班長(=チームリーダー)が成果を上げる4つのマネジメントポイント

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長年、大手鉄鋼会社及び関連企業、米国鉄鋼会社に勤務。仕事のテーマは、一貫して生産性の向上。生産部門、開発部門、管理部門、経営部門において活動。何事につけても「改革しよう」が、口癖。日本経営士会会員。 趣味:市民レベルのレガッタ、ゴルフ。
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