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「運がない」と思っている人に「運」とはなにかを教えます

2021/09/20
 
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長年、大手鉄鋼会社及び関連企業、米国鉄鋼会社に勤務。仕事のテーマは、一貫して生産性の向上。生産部門、開発部門、管理部門、経営部門において活動。何事につけても「改革しよう」が、口癖。日本経営士会会員。 趣味:市民レベルのレガッタ、ゴルフ。

「運がない」と思っている人に「運」とはなにかを教えます

 

「運」とは何か

「一打逆転サヨナラのチャンス。『打った!』火を噴くような打球、ところが野手の正面をついてアウト」
「上がると思って買った株、コロナのお陰で暴落。急いで損切りしたら、今度は高騰」
「運がない」としか言いようのないことが、起きるのが世の中です。そもそも「運」を数学の確率として考えれば、人には平等に「運」があるはずです。サイコロで「1」が出る確率は、誰しも1/6です。ところが、感覚的には「運がある人」「運がない人」がいるように思えます。運を良くしたければ、「運の良い人」のそばにいなさいということが、「ノウハウ」としてネット上や本に載っています。
「『運が悪い』とは、無意識で持っている「前提」と異なる悪い結果が出た時の感情」
私は、「運が悪い」ことをこう理解しています。火を噴くような打球は、野手の間を抜けるハズという「前提」なのに、正面をついてアウト。運が悪いと思います。買った株は、上がる「前提」だったのに暴落。下がるはずの「前提」で売ったのに、今度は高騰。これが、「運」の正体です。

宝くじの当たる確率が低いことは、誰でも知っています。当たらない「前提」があるので、当たらないことを「不運」と言う人はいません。ところが、当たれば「前提」が崩れて「幸運」と呼びます。

運がある人、運がない人の差は、この「前提」の持ち方の差だと言えます。サイコロの目や宝くじについては、どうしようもありません。正に「運を天に任せる」しかありません。ところが、プロ野球の打球は別です。今プロ野球では、打者や投手ごとに打球の方向は良く調べられていて、野手は打球が飛んできそうな守備位置にいます。ファンには、「不運」に思えますが、打球を取った野手は、当然と思っていることでしょう。株の暴落、高騰に対してリスクミニマムにする方法が、証券界では取られています。株は、一方的に上がったり、下がったりするものでないことが証券界の人には「前提」としてあります。だから、株の上下動を運などと思いません。(客には、「運」と説明して逃げるかも知れませんが。)

「自分には、運がない」と思う人は、意識、無意識の中にある「前提」を見直すことです。サイコロの目のように「運を天に任せるしかない」ことと、野球の守備位置のように「確率を上げる」ことができることを区別して考えることです。

「運がない」と思っている人に「運をよくする」3つの方法をご紹介します。
1)幸運が欲しければ機会を増やし、不運を減らしたければ機会を減らす
2)不運なことが起きても前向きに考える
3)不運の連鎖が起きたら原点に戻る
サイコロの目を出す確率は変えられませんが、「運」と付き合う方法はあります。「運」思うことが「運」ではないことがあります。

 

幸運が欲しければ機会を増やし、不運を減らしたければ機会を減らす

幸運なこと、不運なことは、(機会)x(確率)の掛け算です。野球でいえば、打席数と打率でヒットの本数は決まります。
入社試験を受けなければ、不合格はありません。デートをしなければ、失恋しません。何社から不合格をもらっても、1つ合格すれば成功です。何回失恋しても、一人パートナーが見つかれば大満足です。失敗を怖がらず、打席に立つことです。打率、つまり成功率を上げることは、とても難しいことですが、機会を増やすことは容易です。仕事や出会いなど人生の様々な場面では、打席数つまり機会を増やすことが、幸運を得るチャンスが増えます。

「運の良い人のそばにいなさい」とよく言われます。運のいい人は、付き合う範囲が広く、会う人が多いのです。そばにいれば、ビジネスチャンスや出会いが増えます。

私の友人Hさんは、飲みに行くと周囲の人に必ず声を掛けます。見知らぬおじさんであろうとお姉さんであろうと関係なしです。うるさがられることもありますが、平気です。そして60歳も近づいたころ突然、運送会社の社長になっていました。年を取った運送会社の社長が、居酒屋で知り合ったHさんを後継者にしたのです。運送会社の経験などないHさんですが、「人柄と運を持っていそう」と社長を頼まれたそうです。今Hさんは、トラック10台ほど所有する会社の社長として、会社経営をしています。
Hさんに言わせれば、居酒屋に行けば行くほど人に合える機会が増え、幸運を得る機会が増えるといいます。競馬場に通えば、損をする機会が増えるのでやめたとのこと。

幸運を得たければ、そんな機会のあるところに行くべきです。コロナに掛かりたくなければ、人込みに行かないこと。これが、「運」との付き合い方です。

 

不運なことが起きても、前向きに考える

運の研究をした人がいます。有名なのは、「運のいい人の法則」を書いたリチャード・ワイズマンがいます。著書の中で、「運」の良し悪しは、個人の気持ちに依存するといった趣旨のことを述べています。不運は誰にでも起きるが、その後どう考えるかで、運のいい人、悪い人との差が生れ、それが連鎖して「運のない人」が生れると言っています。そこから、運のない人の特徴を拾ってみます。

① 運がない人は、不運が起きた時、マイナス面しか見ない
「人間万事塞翁が馬」という諺があります。同じことでも、見方によってデメリットにもメリットにも見えます。
会社の倒産は、商売替えや転職のチャンスかもしれません。自分で決断できなかったことが、決断できるチャンスと考えます。

② 運がない人は、自分に運がないと決めつけている
自分に運がないと思っている人は、うまくいかなかったことを「運」のせいにしたくなります。「ボールが。『運』悪くイレギュラーしたから取れなかった」と言い訳します。技量の不足から目を背けています。「少々イレギュラーしても取れる技術を身に付ける」ことが、運を切り開くことです。

要は、不運に出会ったとき、メリット面を考えることです。自分だけが、不運に合うと考えないことです。「運」とは、気持ち次第です。


運のいい人の法則 (角川文庫)

不運の連鎖が起きたら、不運でないと思う

不運は、連鎖して起きることが多々あります。サイコロで同じ目が出るのは、偶然としか言いようがありません。しかし、ジャンケンで負け続けるとしたら、何か癖を持っているかもしれません。ある子どもは、緊張するとグーを出す癖があって、パーを出す癖の子に負け続けていました。

ゴルフで林の中に打ち込み、次のショットが木に当たり、次は深い草の中で打てず、挙句の果てはバンカーの縁の砂の中。これは、不運の連続ではなく、自分の技量に合ったコースの攻め方をしていないからです。

連続して株などの投資に失敗している、仕事で客のキャンセルが続くなど、不運が続いているようなら一度原点に戻ることをお勧めします。不運ではなく、悪い結果が連続して起きる何か共通の問題があるはずです。問題が見つからなければ、運のいい人を観察してみることです。違いが見つかるかもしれません。

まとめ

「運が悪い」とは、無意識で持っている「前提」と異なる悪い結果が出た時の感情です。火を噴くような打球は、野手の間を抜ける「前提」が、正面をついてアウト。運が悪いと思います。誰でも、宝くじは、当たらない「前提」を持っているので、当たらないことを「不運」と言う人はいません。運が悪いとは、「前提」に基づく気持ちです。だから、気持ち次第で、「運がいい人」になれます。

参考記事:「やらねばならない仕事」を「やりたい仕事」にする

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長年、大手鉄鋼会社及び関連企業、米国鉄鋼会社に勤務。仕事のテーマは、一貫して生産性の向上。生産部門、開発部門、管理部門、経営部門において活動。何事につけても「改革しよう」が、口癖。日本経営士会会員。 趣味:市民レベルのレガッタ、ゴルフ。
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