同じ失敗を繰り返す人は、失敗をエピソード記憶にして再発防止をすること
同じ失敗を繰り返す人は、失敗をエピソード記憶にして再発防止をすること
同じ失敗を来る返してし舞う人の失敗防止対策
「同じ失敗を繰り返してしまう」
「失敗して、前にも同様な失敗をしたことを思い出す」
「失敗を繰り返し、自信をなくす」
自分に対してや同僚・部下に対してこんな悩みを持っている方への記事です。
失敗を繰り返す人に話を聞くと、
「不注意でした」
とよく言います。真相は、以前に失敗したことを忘れて行動し、失敗してから
「前にも失敗したことがある。注意すべきだった」
との思いをしていることが多いようです。同じ失敗を繰り返さない対策の一つは、
失敗をエピソードとして記憶しておくことです。
この記事は、生産現場で事故を多発させそのたびに労働監督署に頭を下げ、
「もう二度と事故は繰り返しません」
と言っていながら、1年間に何度も同様な失敗を繰り返してしまった、職場体験から得た教訓を記事にしました。
様々な失敗に対して、これを繰り返さないためには、技術的対策が一番です。技術的対策とは、失敗が起きない物理的対策、個人のテクニックを上げる、仕組みを変えるなどです。しかし、すべて技術的対策だけで、失敗の原因をカバーできません。「注意」「ルールを守る」と言った、各個人が、失敗を繰り返さない対策を取ることが大切になります。(安全などでは、「管理的対策」と言われます)この場合、失敗の記憶をその対策と共に強く残しておくことが大切です。
失敗をエピソードとして記憶する
失敗を繰り返す多くの人が、失敗を忘れてしまっています。行動をする中で、過去に失敗したこと、再発防止対策を練ったことが頭にありません。スピード違反で何度も捕まる。連絡しておくべき人を毎度忘れる。動くものに手を出して怪我をする等々、行動に夢中になると過去に失敗したこと忘れがちになるのもです。
ところで、人の長期記憶は、3つのタイプがあります。*
1.エピソード記憶:出来事をストーリーとして記憶する
2.意味記憶:言葉の意味など、事実をそのまま記憶する
3.手続き記憶:自転車の乗り方など「体で覚える」と言われる記憶
* 小松伸一「エピソード記憶と意味記憶」
失敗の記憶は、エピソードとして記憶することが有効です。私には、新人の頃、会議の準備不足について、「課長から、30分も叱られた」記憶が、何十年たってもあります。どんな内容で叱られたかは、忘れてしまいましたが、会議の準備は30分も叱られるほど重要だったことは、課長の嫌みに満ちた言葉使いと共に記憶しています。
失敗の記憶を強化する
失敗したことが頭にないのは、心の底で「失敗しても大したことではない」と思っています。本当に重要で失敗したくなければ、常にそれが頭にあるはずです。失敗した結果をしっかり見つめることです。
また、失敗の対策が、曖昧な場合も忘れがちになります。なぜ失敗をしたのか、失敗を回避するにはどうすればいいのか追求します。管理的対策については、「注意する」「ルールを守る」と言ったことが必要になります。この場合、失敗の事実と共に対策を忘れない言葉にすることが有効です。注意すべき点などをスローガンにするのは、この記憶の強化方法です。
失敗を繰り返してしまうのは、やることに気持ちが集中してしまい、注意点すべきことを忘れてしまうことです。
「ちょっと待てよ。前に似たような状況で、失敗して痛い目にあったな」
「こんな時は、〇〇〇のスローガンがあったな」
なんて、エピソード記憶が甦れば、同じ失敗をくり返すことが減ると信じます。
何をやっても続かないのは、脳がダメな自分を記憶しているからだ
まとめ:同じ失敗を繰り返さない為に「失敗」を記憶する
同じ失敗を繰り返さない為には、失敗を再発防止対策と共に、エピソードとして記憶することです。失敗したことが、「ひどく叱られた」「肉体的に痛かった」「大損害を被った」などのエピソードと共に記憶されると、行動に集中して周囲のことを忘れ同じ失敗することが減ります。