採用学生が集まらない会社の募集対策は、自社HPの充実から
採用学生が集まらない会社の募集対策は、自社HPの充実から
採用学生が集まらない会社の募集対策
「内は悪い会社ではないのに、新卒の学生が集まらない」と困っている会社の方に向けて記事を書きます。
ズバリ採用学生が集まらない理由は、学生が貴社を知らないからです。対策は、3つのポイントです。
① 会社名(ブランド)を知らせる
② 仕事の中身を伝える
③ 勤務地情報を伝える
実際に応募してきた学生に聞いてみると、学生の採用に関する情報源の大半は、ネットだと言っています。たとえ、大学や就職会社の求人案内を見ても、その後は、ネットで会社を確認しています。実際に応募するかどうか決めるのもホームページとネット情報です。
採用学生が集まらない対策のスタートは、自社のホームページに学生を呼び込むことからです。
採用学生が集まらない会社は、自社HPの検索順位を上げること
会社名や商品ブランドは、テレビCMや新聞・雑誌が知られることが主流でした。金と時間がかかります。しかし、現在は、ネット情報も同等の力があります。
「『〇〇業界 ××機械』と検索してもらえば、1位で出てくる△△産業です」
そう学生や教官にアピールできることが重要です。業界最大手とか、初任給ランク1位でなくても、キーワードを選べば、案外ランク上位のPRポイントが見つかるものです。
「〇〇業界では県内トップクラスの××産業」
などと、地域や商品に絞り込むと上位ランクできるカテゴリーが見つかるものです。もし、見つけられなければ、検索で上位ランクさせたいPRポイントを検討してください。このPRポイントに合わせたHPにすることです。
なお、HPを上位ランクさせるには、SEO対策と言われる手法があり、これを活用するのが近道です。(SEOについての解説は、ネット上に多くあります)
採用学生が集まらない会社は、自社HPで仕事の中身を伝えよう
採用に集まる学生を見て思うのは、会社名や商品ブランドは知っていても仕事の中身を知らないことです。一口に営業職やエンジニアと言っても仕事の中身は様々です。多くの企業が、先輩から直接話をさせたり、話のビデオを作成したりしています。しかし、自社を褒めますが、仕事そのものを語るものが少ないようです。
私の知り合いに大森青児というNHKでドラマを撮っていた人がいます。この人が、数年前ある人材派遣会社の採用PRビデオを撮ったことがあります。人材派遣会社なのに、「採用学生が集まらない」と言う悩みを抱えていたのです。大森は、一人の営業マンに密着して取材しました。ある就職希望者を担当するこの営業マンは、就職候補の会社を見つけ、何度か失敗したあとに就職させるのに成功しました。この苦労を描いたビデオは、採用学生を集めることに貢献したばかりか、従業員の家族がみて、
「お父さんの仕事を初めて知った。価値ある仕事だと分かった」
との声が大勢寄せられました。
これほど本格的でなくても、社員に仕事の中身と喜びを感じる瞬間などを語ってもらい、これをスマホで動画にできます。3分ほどの動画をHPの応募欄に張り付けるだけで、仕事の面白さが伝わります。製造業ならば、製品が出来ていく動画に「これすごいでしょう。毎日みていても、感動します!」なんて先輩社員のナレーションを付けるだけで、採用学生が興味を持つものです。
10分ほどのビデオ作成を外注すると、簡単に100万円を超えます。しかし、出来上がりを見ると、製品の羅列に申し訳程度の先輩メッセージ。
「これでは、人の心は動かせないよ」
とは、大森青児(現映画監督)の話。
応募学生をその気にさせる勤務地情報
応募する学生は、知っている企業、商品ブランドを持つ会社に行きたがりますが、一方では、地元志向です。子供が少なくなったこともあり、親元からさほど遠くない所で就職したい学生は多くいます。
全くの地元でなくても、「新幹線に乗れば、1時間」「飛行機を使えば、2時間」と謳っても魅力的に感じます。業界3位以下なのに「地元にあるから」との理由で、応募者が1位企業より多い会社があります。
各種調査によれば、採用学生の会社選びは、仕事と同等に生活の質を気にしています。(「おまけ」に記載のマイナビ2021年意識調査)生活のクオリティは、生活や勤務する地域と本人とが合っているかに関わってきます。勤務地やその周辺の居住地の魅力を伝えることです。観光案内ではなく、そこに住んでみての魅力です。
「地元知名度抜群の企業」「朝サーフィンができる企業立地」
なんて書いてみては、どうですか。
採用学生を集める複合わざ
この記事を読み
「今、採用学生が集まらないときHPの作り直しなんで間に合わない」
と思わるかも知れません。即効性を考えると
① エース社員をつかう
② 社員の卒業校や同級生の人脈を使う
③ 人材会社を使う
ことです。この際、
「弊社は、〇〇カテゴリーなら、Googleトップ10に入っています」
なんで言えれば、効果抜群です。どうエース社員を使うか、どう人脈を使うか、どんな人材会社を使うかは、後日改めて記事にしたいと思います。
まとめ:採用学生を集めるには、自社を知らせること
採用学生が集まらないで苦労している企業は、まず学生に企業名、仕事、勤務地情報の順で知らせることに集中することです。その為の最強手段は、企業ホームページの充実です。自社HPにおいて、検索ランキング上位が取れるキーワードをみつけること。採用学生が魅力を感じるHP内容にすることです。検索上位であることをPRポイントにすることで、採用学生が集まらない問題を克服してください。
参考記事:Twitterを活用した採用のメリットとデメリット。その注意点
おまけ:採用学生を増やしたければ、採用学生の「就職観」に沿うこと
マイナビの調査「マイナビ2021年卒大学生就職意識調査|株式会社マイナビ」のデータによると
「あなたの『就職観』に最も近いものはどれですか?」との質問に対して、
1位 楽しく働きたい 38.5%
2位 個人の生活と仕事を両立させたい 13.7%
2位 人のためになる仕事をしたい 13.7%
4位 自分の夢のために働きたい 10.6%
5位 社会に貢献したい 5.5%
6位 プライドのもてる仕事をしたい 4.7%
7位 収入さえあればよい 4.5%
8位 出世したい 1.1%
となっています。
採用人数が集まらない悩みの解決キーポイントはここです。この順で自社をPRしていくことです。HPやPR資料、学生との面談(リモート面談)において、この8項目に答えられたら、いい結果が生れるはずです。