否定的な言葉を浴びせられる「チャレンジ」をするための3つのポイント
否定的な言葉を浴びせられる「チャレンジ」をするための3つのポイント
日本でチャレンジするための3つのポイント
日本社会、会社では、新しいことに挑戦する人に対して
「やめておけ」
「失敗するに決まっている」
といった否定的な言葉、「減速発言」を浴びることがよくあります。こんな、減速発言は、転職、起業、新規事業、制度改革などしようとすると、周囲から決まって出る言葉といってもいいかも知れません。
こんな減速発言が出るのは、周囲に慎重な性格に人が多いというより、社会構造・組織文化・制度的制約が複合的に作用した結果です。会社としてチャレンジを歓迎する風土を持った会社や大学の研究室では、減速発言が少ないといわれています。
減速発言が多い中で、挑戦を成功に近づけるためには、3つのポイントがあります。
1)「減速発言」の多くは、「感情論」であると理解し、論理で対処する
2)強い反対意見の背景には、「制度の問題」がある
3)チャレンジとは、ある種の「バカ」になること
これらを理解して挑戦することが、挑戦の継続を生み、成功の可能性を高めます。組織内で挑戦する人が増え、成功する人が現れると、次第に組織の風土が変り、より挑戦し易くなります。ただし、成功は短期で得られるとは限らず、成功するまでは「バカ」になることが必要です。
この記事では、会社で新規事業を立ち上げ際の経験を整理して、ご紹介します。
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減速発言の多くは、「感情論」であると理解し、論理で対処する
日本の組織で新しい提案をすると、次のような反応が返ってきます。
「前例がない」
「リスクが大きい」
「お客様が求めていない」
「今のままで十分だ」
これら減速発言の正体は「不安」と「同調圧力」です。一見、合理的な反論のように見えますが、実際には「感情」が先に立った言葉です。
大きな組織では、組織の安定が優先され、挑戦よりも安全策を選ぶ傾向が強くあります。また、減速発言の根底に、
「自分が巻き込まれて損をしたくない」
という心理が潜んでいるのかも知れません。
感情論には、論理で返す
無責任な批判は、無視すればいいのですが、実行の許可を与える上司や顧客に対しては、説明や反論が必要になります。その際、感情に感情で返すと、議論は進みません。
そこで有効なのは、次のような論理的な反論です。
1)仮説とデータをセットで提示する
「市場規模は〇〇億円で、既存事業とのシナジーは△△です」
「小さく検証すれば、最大損失は□□に限定できます」
といった具合です。
2)反論を「論点」に分解して整理する
「大丈夫か?」
といった発言の背景には、「リスクが大きい」という心配があります。これに対して、
①技術的リスク、②市場リスク、③組織的リスクなどに分解することが有効です。
分解すると、反対意見の「論点の曖昧さ」が明らかになり、感情を理性が超えることが期待されます。
3)小さな試み(実験)を提案する
「まず3か月で検証し、続行判断はデータで行いましょう」
といった、小さな試みからのスタートを提案する方法もあります。リスクを小さくすれば、減速発言は弱ります。
「やりたいなら、やりなさい」
という状況を作りだせれば、チャレンジャーも行動できます。
強い反対意見の背景には、「制度の問題」がある
チャレンジとは、「制度への挑戦」でもあるということが出来ます。
日本の組織・制度は、「安定」を重視して作られています。新規事業を立ち上げようとすると、様々な制度的障壁にぶつかります。例えば、
1)稟議プロセスが、複雑で時間がかかる
2)評価制度が既存事業に最適化されている
3)予算配分が固定的
4)部門間の壁が高い
5)新規事業の評価が短期的
といったことです。チャレンジジャーに対する減速発言は、これら制度の問題が、背景にあります。
チャレンジに対して、批判的に成り勝ちなのは、「挑戦が嫌い」なのではなく、「制度が変わること」に不安を感じていることもあります。
減速発言を受けて、その背景を考えると「制度の問題」が見えてきます。つまり、
制度の問題を可視化すると、反対意見の正体が見えます。
例えば、新規事業の稟議が通らない場合、「なぜ通らないのか」を制度の観点から分析すると、次のような構造が見えてきます。
① 稟議が、「前例踏襲」を前提に設計されている。
② 新規事業は「前例がない」ため、制度が想定していない。
③ その結果、制度の外側にある挑戦は自動的に否定される。
つまり、制度が「新規事業を想定していない」だけといえます。つまり、
チャレンジとは、制度の外側に踏み出す行為です。
挑戦者は、制度の限界を理解した上で、次のように動くことができます。
① 制度の例外規定を活用する
② 小さな成功を積み上げて制度を「後追いで変えさせる」
③ 組織の上層部に「制度の歪み」を可視化して理解させる
新規事業の成功とは、単に事業が立ち上がることではなく、「制度のアップデート」を引き起こすことでもあります。
チャレンジとは、ある種の「バカ」になること
チャレンジは、それまでの「常識」から外れたことをすることです。
例えば、新規事業は、既存事業の延長線上にはありません。その会社にとっての「常識」から外れることです。そのため、周囲から、
「そんなの売れるわけがない」
「会社の方向性と違う」
「あなたのキャリアに傷がつく」
といった声がでるのです。挑戦者は、常識の外に立つため、必然的に「浮いた存在」になります。
常識の外に立つには、ある種の「バカ」になることが必要です。「バカ」とは、
1)既存の常識に縛られない
2)周囲の評価を気にしない
3)自分の仮説を信じる
4)失敗を恐れず、ひたすら行動する、
といったような、「愚直さ」です。
挑戦して、すぐに描いたような結果がでないことが多いものです。むしろ、それが普通です。それでも、挑戦し続けるのは、周囲からみれば、「バカ」そのものです。それでも、愚直に目的(目標)に向かって、様々な手段を試しながら努力を続けることが、チャレンジ成功のコツではないでしょうか。
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まとめ
日本の社会や会社では、新しいことに挑戦する人に対して、否定的な言葉(減速発言)を浴びることがよくあります。
減速発言が多い中で、挑戦を成功に近づける3つのポイントがあります。
1)「減速発言」の多くは、「感情論」であると理解し、論理で対処する
2)強い反対意見の背景には、「制度の問題」がある
3)チャレンジとは、ある種の「バカ」になること
これらを理解した上で、挑戦することが成功の可能性を高めます。

