リーダーが、厄介なメンバーと上手に会話する2つの方法
リーダーが、厄介なメンバーと上手に会話する2つの方法
リーダーが、厄介なメンバーと上手に会話する2つの方法
「何かと批判が多く、仕事を頼みにくいタイプの人」
「不満があるのか、ないのか、つかみどころがないタイプの人」
あなたの職場にリーダーを悩ますこんなタイプの人がいませんか。職場には、様々な性格の人がいます。それを、批判的か同調的か、感覚的か論理的かで分けると、図のようになります。リーダーは、タイプ別に2通りの会話方法を使い分けると、うまくいきます。
・批判的なタイプ(A1、A2)に対してリーダーは、「話を聞く」こと。
・同調的なタイプ(B1、B2)に対してリーダーは、「頻繁に聞く」こと。
この2つに気を付けるだけで、リーダーとメンバーとのコミュニケーションが格段に良くなり、業務効率化が図れます。私自身、業務効率化活動で各メンバーと試行錯誤して気付いた方法です。とてもシンプルですが、リーダーとメンバーの関係構築には、効果的です。
批判的なタイプ(A1、A2)に対して、リーダーは、話を聞くこと
批判的なタイプの人は、それが論理的(A1)であろうと、感覚的(A2)であろうと、とにかく「話を聞く」ことです。リーダーにとって、これは忍耐がいることです。私は、毎月の予定時間30分の面談で、毎回2時間このタイプのメンバーにしゃべらせていました。
このタイプの人は、正義感があります。十分しゃべらせたあと論理的な人(A1)にリーダーは、
「君のいうことには、一理ある」
「その問題を解決するには、どうすればいいか、教えてくれ」
と問いかけます。このタイプの人は、エネルギッシュで「自分で決めた」ことなら、どんどん実行するはずです。
感覚的な人(A2)にリーダーは、話を聞いたあと
「君の気持はわかる」
「それで、実際どのくらい大変なのか教えてくれないか...」
といった会話が有効です。とにかく、リーダーは辛抱強く聞いてから、口を開くことです。リーダーにとって、このタイプの人の長い話を聞くことは、苦痛です。避けたくなります。避ければ避けるほど、リーダーとメンバーの関係は悪化します。「不満を聞くことも、リーダーの仕事」と思うことです。
同調的なタイプ(B1、B2)に対して、リーダーは、頻繁に話を聞くこと
同調的(抑制的)なタイプの人には、論理的(A2)であろうと、感覚的(B2)であろうとリーダーは、頻繁にメンバーに聞き、声を掛けることです。このタイプの人は、リーダーに報告が遅れたことを問うと
「リーダーが忙しそうだったので、報告するのを遠慮しました」
なんて言うタイプです。会話が苦手な人です。そんな人に対してリーダーが、
「言いたいことがあったら、言ってくれ!」
と言っても口を開いてくれません。それどころか、相手を追い込みます。ストレスが溜まり易いタイプです。
「今日は、君の意見をじっくり話を聞いてやる」
といったリーダーの言葉は、相手にプレシャーを与えるだけです。とにかく、短い言葉、挨拶でもいいのでリーダーは、頻繁に声を掛けることです。
「君のやったあの仕事うまくいったな」
「チームの皆が、感謝していたよ」
など自信を付けさせる言葉が有効です。リーダーは、論理的な人(B1)には「論理的に」、感覚的な人(B2)には、「優しさ」で会話をつないでいけます。B2タイプの人は、抑制的で不満を口にしません。ただし、放っておくとある日突然フラストレーションを爆発させ周囲をビックリさせることがあります。リーダーは、常日頃からの頻繁な会話を心がけることが重要です。
25年間「落ちこぼれチーム」を立て直し続けてわかった マネジャーとして一番大切なこと
まとめ:リーダーは、「話を聞く」と「頻繁に聞く」を使いわけよ
リーダーは、メンバーのタイプ別に2通りの会話方法を使い分けると、うまくいきます。
1)批判的なタイプには、「話を聞く」こと
2)同調的なタイプには、「頻繁に聞く」こと
これに気を付けるだけで、リーダーとメンバーとのコミュニケーションが格段に良くなり、業務効率化が図れます。