お客様満足度100%の「自分へのご褒美」ビジネスを見つけよう
お客様満足度100%の「自分へのご褒美」ビジネスを見つけよう
「自分へのご褒美」ビジネスの可能性は大きい
「自分のためのバレンタインチョコレート」
「退職金で買った憧れのハーレーダビットソン」
何かをやり遂げて、自分のために使う時間やお金は、大きな満足感が得られるものです。お客様満足度100%と言えるかも知れません。私は、これを「自分へのご褒美ビジネス」と名前を付けています。例に上げたような直接的な「自分へのご褒美」の他にも、「自分へのご褒美ビジネス」があります。江戸時代、お伊勢参りが大流行しました。ピーク時には、実に全国の国民の6人に1人は伊勢参りをした年があったと言います。(参考:MACHI LOG 三重県)単に観光旅行をするのではなく、伊勢神宮にお参りする大義名分があります。伊勢神宮にお参りという「勤め」を果たせば、正々堂々と楽しんでいたようです。東京だけでなく全国各地で行われる各種学会も同様な面をもっています。大学や企業の関係者が学会に行き、自分の発表が終わったあと観光や飲食を「自分へのご褒美」として楽しんでいます。(ただし、失敗した発表はどうかわかりませんが。)もちろん自分で意識して「頑張ったご褒美」として、自分のために高級なアクセサリーや趣味の品を買うのも典型的な「自分へのご褒美ビジネス」です。
「自分へのご褒美ビジネス」には、2つのタイプがあります。
1)意識しない「自分へのご褒美」
2)意識した「自分へのご褒美」
意識しないタイプは、先に上げたお伊勢参りや学会です。意識したタイプは、自分のためのプレゼントなどがこれに当たります。
「自分へのご褒美」は、高額なモノやサービスでも売れるビジネスです。買った人が、高い満足度を得られるビジネスです。「自分へのご褒美」は、心理学的にみて精神衛生に良い影響を与えると言われています。(参考記事:これで明日も頑張れる!自分へのご褒美|心も体も満たされるわたしへプレゼントおすすめ13選)売れるモノやサービスを探している方に知って欲しい「自分へのご褒美」ビジネスを紹介します。
意識しない「自分へのご褒美」
結果として「自分へのご褒美」となっているモノやサービスがあります。良心や慣習に縛られてできなかったことが、人にために何かをやり遂げて「やってもいい」「やっても誰もとがめられない」と思うことが、意識しない「自分へのご褒美」です。
10年以上前のTVドキュメントですが、米国フロリダのディズニーランドにボランティア団体が、重度の身障者家族数組を数泊付きで招待した時のことを伝えていました。招待された家族は、全米各地から飛行機や車を乗りついてフロリダまで来ます。家を出るときから、飛行機に乗るまで様々な障害を持った子供を連れての旅は、大変です。沢山の荷物をもって、車いすの子、真っすぐ歩けない子らを移動させます。定期的に薬を飲ませ、子供によっては緊急用の酸素ボンベまでもっています。宿泊先に着くと、いよいよディズニーランドです。ディズニーは、入場を無料とし、アトラクションへの優先利用をしてくれていますが、親の苦労は続きます。1日目が終わり、翌日もまたディズニーランドで過ごします。そして、その夜“Parents night“と呼ばれる時がきます。宿泊しているホテルの各部屋に看護士や介護の資格をもった人が来ます。そして両親は二人連れで、食事とダンスに招待されます。
「子供ができて10年、夫婦2人で外出して食事をしたのは初めて」
「頑張って子供の面倒を見てきたことが報われたとの思いがした」
そんなことを親たちは言っていました。旅行が終わったあと「良かったこと」「印象に残ったこと」との質問にたいして、異口同音に
「行きたがっていたディズニーランドに子供を連れてこられたこと」
「“Parents night“の感動」
を上げていました。自宅にいても身障者の面倒をみる人を頼んで、外食をすることはできます。でも、体の不自由な子を家に残して夫婦で外食するなど、「気持ちとして出来ない」と言います。できたとしても心から楽しめる気分になれないと言います。“Parents night“では、
「昼間、子供の為に頑張ったのだから、夜は夫婦で楽しむことを神様は許してくれる」
との思いがあったとのこと。これも、一種の「自分へのご褒美」です。
自分だけが楽しむことに理由を付けてあげるのが、「自分へのご褒美」ビジネスです。意識しない「ご褒美」を意識させると、提供されるモノやサービスへの満足感が高まります。
コロナ禍で働き詰めの医療従事者や介護関連の方々、子供を育て終わった人などへの「頑張った自分」へのご褒美を見つけたいものです。
人生うまくいく人の感情リセット術 (知的生きかた文庫)
意識した「自分へのご褒美」
最近の若い女性の間では、「自分へのご褒美」としてブランド品を買ったり豪華な食事をしたりすることが、一般化しつつあります。
おじさん達の中にも、仕事のあとの飲み会だけでなく「自分へのご褒美」としてモノを買ったり旅行をする人がいます。
定年退職後にスポーツカーや大型バイクを買う人。
「自分が頑張ってもらった退職金、自分のために使ってもいいだろう」
というのが言い分です。私の友人は、40万円以上する天体望遠鏡を買いました。
「子供のころから欲しかった」
彼は、そう言って子供が社会人になってから購入。毎夜PCに繋がった全自動の望遠鏡で夜空を眺めています。
高級なモノやサービスの販売で、購入を迷っているお客様に
「『自分へのご褒美』と思われて買われたらどうですか?」
と魔法の誘い言葉を使うと思わぬ高価格品が売れるかも知れません。
まとめ
頑張った自分へのご褒美のために使う時間やお金は、大きな満足感が得られるものです。これを「自分へのご褒美ビジネス」と名付けます。
「自分へのご褒美ビジネス」には、2つのタイプがあります。
1)意識しない「自分へのご褒美」
2)意識した「自分へのご褒美」
意識しないタイプは、お伊勢参りや学会です。意識したタイプは、自分のためのプレゼントなどがこれに当たります。「自分へのご褒美」をキーワードに商品開発、販売で、成果を生み出す可能性があります。
参考記事:売れる商品の開発ヒントは、人が夢中になる「カミ」「クニ」「カネ」の3Kにあり