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ライバルに差をつける様々な時間の「ずらし戦略」の効用

2022/01/28
 
時間をずらすイラスト
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長年、大手鉄鋼会社及び関連企業、米国鉄鋼会社に勤務。仕事のテーマは、一貫して生産性の向上。生産部門、開発部門、管理部門、経営部門において活動。何事につけても「改革しよう」が、口癖。日本経営士会会員。 趣味:市民レベルのレガッタ、ゴルフ。

ライバルに差をつける様々な時間の「ずらし戦略」の効用

 

様々な時間の「ずらし戦略」

「通勤ラッシュ時間をずらせば、電車で座れる」
「昼食時間帯をずらした食堂は、ゆったりできる」
「深夜の高速道路はガラガラ」
こんな風に混雑時間帯を避けることで、快適さが得られます。コロナ過を経験して、改めて時間を「ずらす」メリットを感じた人が多くいるのではないでしょうか。人は同じような時間帯に同じような行動をするものです。同じ行動でも、時間をすこし「ずらす」だけで、多くのメリットが得られます。こんな時間の「ずらし戦略」で、電車で座れるといった快適さから、ビジネスの成功、人生のキャリアアップまで、さまざまなメリットが得られる可能性があります。

時間の「ずらし戦略」は、3つあります。
1)利用者として、時間をずらす
2)時間(時期)をずらして、キャリアアップを図る
3)時間をずらして、ビジネスをする
この記事では、様々な時間「ずらし戦略」の例とメリットを紹介します。自分の生活、ビジネス、キャリアに時間の「すらし戦略」を取り入れることで、飛躍のチャンスを得られる可能性があります。


利用者として、時間をずらす

1時間程度、時間をずらしただけで、快適な時間と空間、有益なことができます。サービスの利用者としての時間の「ずらし戦略」には、いろいろなメリットがあります。

① 通勤時間をずらす
説明の必要がありません。道路の混雑、電車の混雑から解放されます。時間をずらすことのメリットは、数え切れません。
遅く出勤すれば、家庭で子供の世話など家事がはかどります。早く出勤すれば、自分の仕事が邪魔されずにできます。

② 買い物時間、昼食時間
買い物や昼食で混雑時間帯を避けることで、メリットで多くのメリットが得られます。スーパーでは、夕方1時間違えば、レジに並ぶ時間も少なくなりますし、遅い時間なら商品の割引があります。

④ 各種シーズンオフ料金
都心のビジネスホテルは、土日安くなります。リゾートホテルは、平日が低料金です。夏休みになると国際線の航空運賃が跳ね上がります。雪まつり以外の時期の北海道旅行は、格安です。

 

時間(時期)をずらして、キャリアアップを図る

韓国人の友人の話ですが、韓国では徴兵があり、20歳から28歳の間に1年半ほど(陸軍)軍隊に行く義務があります。多くの人は、学生時代に休学して兵役につくとのこと。彼は、事情があって日系企業に就職してから休職し兵役につきました。仕事を持って軍隊に行ったことで、彼は将来の顧客とビジネスアイデアを得て戻ってきました。これは、韓国人の話ですが、こんな風にキャリアの中で、「時間ずらし」戦略からメリットを得ることがあります。

① 自己研鑽、学習
大学受験前、皆が必死で勉強します。勉強して当たり前です。ところが、大学に入学した後、一生懸命勉強する人は少ないものです。
ある就活生の採用面接のときの話を紹介します。彼は、京都大学の理系大学院生でしたが、学部のときは京大ではありません。偏差値で学校のレベルを決めるものではありませんが、それほど偏差値の高くないレベルの大学出身でした。
「大学に入るとき、少々勉強しても、周りも頑張っているので、抜きでることはできませんでした。しかし、大学に入って必死で勉強しているのは、自分だけ。これなら差が付けられると思って頑張りました」
彼は、時間をずらして、皆が勉強しない時期に勉強していました。入社後、彼はこつこつと皆と違うことを勉強しているようです。

② 社会人学生、留学
社会人として働きだし、会社を休職して大学生になったり、留学したりする人がいます。欧米では、とても多いパターンです。日本では、こんな人は少なく、一種時間の「ずらし戦略」です。一度、社会に出たことで、学ぶことが実感できることが多く、効果的です。また、学ぶ目的がはっきりしていて、学んだことが大いに役に立ちます。先ほど例に上げた韓国人の同じです。

時間をずらしてビジネスをする

① 大電力を使う工場、運送業
電気炉を使って鉄を溶かすといった大電力を使う工場は、昼間の操業を避けて、夜間操業をします。また、電力が切迫する夏場の昼間、冬場の夕方なども避けています。電力会社の要請もありますが、現実に電力料金の割引があり大きなコストダウンができるからです。

長距離トラックは、道路の空いている深夜に多く走っています。貿易では、クリスマス前は、コンテナ船も港も混雑しています。これを避けるのが賢明です。

② 店舗の営業時間
コンビニが登場したころ、午前7時から午後11時までの営業時間は、大きな収益を生み出し、人々の生活スタイルまで変えました。その後、24時間営業も登場し、隆盛を誇っています。年末年始の営業も珍しくなくなりました。
ただし、最近は人で不足やコロナの影響で、24時間営業を見直す動きがあります。時間の「ずらし戦略」を考えれば、24時間営業はあまり能がありません。その時間帯の客を狙った営業が、「ずらし戦略」に合致しています。豊洲市場(築地)の周りでは、早朝だけ営業している食堂があります。


行動経済学 (図解雑学)

まとめ

同じ行動でも、時間をすこし「ずらす」だけで、多くのメリットが得られます。
時間の「ずらし戦略」は、3つあります。
1)利用者として、時間をずらす
2)時間(時期)をずらして、キャリアアップを図る
3)時間をずらして、ビジネスをする
自分の生活、ビジネス、キャリアに時間の「すらし戦略」を取り入れることで、飛躍のチャンスを得られる可能性があります。

参考記事:最強の差別化戦略とは、マーケティングの4Pのうち「プレイス戦略」

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長年、大手鉄鋼会社及び関連企業、米国鉄鋼会社に勤務。仕事のテーマは、一貫して生産性の向上。生産部門、開発部門、管理部門、経営部門において活動。何事につけても「改革しよう」が、口癖。日本経営士会会員。 趣味:市民レベルのレガッタ、ゴルフ。
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